シナノパープル?
リンゴの品種?この記事では、「シナノパープル」と「ナガノパープル」の違いを分かりやすく説明していきます。
「シナノパープル」とは?
一部の業者が「ナガノパープル」を「シナノパープル」と呼称しているものと言っていいでしょう。
大概のシナノパープル表記の商品の説明文に括弧がついてナガノパープルと補足している物がほとんどです。
「ナガノパープル」とは?
長野県オリジナル品種で「巨峰」に「リザマート」を配合し誕生。
長野県須坂市生まれの種なしブドウになります。
登録は2004年6月4日。
巨峰よりも粒の形は円形かつ大きめ。
一粒が500円玉サイズになることも普通と言われます。
ポリフェノールが豊富なのも特徴の1つと言っていいでしょう。
ポリフェノールが他のブドウと比較して圧倒的なのは、黒色種で皮ごと食べれるのは現在本品種のみ。
皮と果肉に含まれるアントシアニンを無駄なく摂取可能なのがその理由です。
糖度18?21度は巨峰と同程度ですが、皮の酸渋風味が加わる分だけ後味が爽やかかつ複雑なのも特徴だと言っていいでしょう。
露地栽培では9月上旬から下旬の早生種になります。
近年譲渡先及び栽培地が拡がったことで今後は全国に育成が拡がり、長野県以外でも入手できる可能性が高くなりました。
「シナノパープル」と「ナガノパープル」の違い
「シナノパープル」と「ナガノパープル」の違いを、分かりやすく解説します。
基本的に長野県オリジナル品種作物には『シナノ』が付くことがほとんど。
『シナノ』は特にリンゴをイメージさせ、多くのシナノから始まる名前のリンゴが存在します。
実は長野県オリジナル品種の果物に『ナガノ』がつけられたのは「ナガノパープル」が初めてでした。
そのため慣例的に業者が「ナガノパープル」を「シナノパープル」と呼んでも不思議ではないと言えるでしょう。
ちなみに長野県オリジナル品種の作物で『ナガノ』が冠につくのはレタスの「ナガノヴィーナス」のみです。
まとめ
「シナノパープル」と「ナガノパープル」は同一品種で正式名称は「ナガノパープル」になります。
長野県オリジナル品種の作物で今まで冠名に『ナガノ』がついたのはレタスの「ナガノヴィーナス」とブドウの「ナガノパープル」のみです。
このため業者が「ナガノパープル」を「シナノパープル」と呼んでしまっても不思議ではないと言えるでしょう。
むしろ長野県のリンゴや果物の名前を多く知っている方ほど「シナノパープル」が正式な名称だと思ってしまうかもしれません。