この記事では、「ただ」と「ただし」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ただ」とは?
「ただ」とは、「ひたすら」や「もっぱら」、「わずかに」や「たった」、「ただし」という意味を含める言葉です。
漢字では「唯」、「只」、「但」と表記されます。
ちなみに、名詞や形容動詞としての「ただ(徒/只)」もあり、こちらは「特に意味や値打ちがなく、普通なこと」、「何事もなく、無事であること」、「代金や報酬がなく、無料なこと」、「ありきたり」、「ありのまま」、「何事もない様」という意味を表します。
「ただ」の使い方
「ただ」は副詞や接続詞として使われています。
「ただし」とは?
「ただし」とは、「しかし」や「ひょっとすると」、「もしかしたら」、「それとも」、「もしくは」、そして、「ただを強調した語」という意味を含める言葉です。
副詞としての「ただ」に副助詞である「し」を組み合わせることで生まれた表現であり、漢字では「但し」と表記されます。
「ただし」の使い方
「ただし」は接続詞や副詞として使われています。
「ただ」と「ただし」の違い
「ただ」と「ただし」はそれぞれ複数の意味を含める言葉ですが、いずれにも「前述の事柄に対し、条件を付けたり、その一部を保留したり、例外を示すときに用いられる語」としての意味が含まれています。
したがって、二語は類義語の関係に当たると解釈できます。
「ただ」の例文
・『これはただひたすらに作者が情熱と時間を注ぎこんだ作品である』
・『彼は10年以上勤続しているが、休んだのはただの数回である』
・『遊びに行ってもいい、ただ、門限までには帰宅すること』
「ただし」の例文
・『使用するのは自由とします、ただし、破損させた場合は必ず報告をすること』
・『閲覧は自由です、ただし、柵を越えないようにしてください』
・『明日は曇りだろう、ただし、小雨が降るかもしれない』
まとめ
「ただ」と「ただし」は類義語の関係に当たるということでした。