「だそうです」と「のようです」はどちらも人に何かを伝えるときに使う表現ですが、どのような意味の違いがあるのでしょうか。
今回は、「だそうです」と「のようです」の違いを解説します。
「だそうです」とは?
「だそうです」とは、「人から聞いた話を伝える時に使う言葉」です。
「だそうです」の使い方
「だそうです」は断定の意味を持つ「だ」、他人が言ったことを受け入れる意味を持つ「そうだ」、丁寧な表現「です」三つで構成されています。
前に述べた言葉を紹介する形で人に伝えるときに用いる表現で、自分の考えや実際の経験ではなく人から聞いた内容をそのまま相手に伝える時に使います。
「のようです」とは?
「のようです」とは、「そのようであろうという推測を人に伝えるときに使う言葉」です。
「のようです」の使い方
確定した事実や裏付けのある真実ではなく報告する人の推測や憶測が混じった内容を伝えるときに使います。
ある程度知り得た情報から自分なりに考えて導き出した情報を伝えているので必ずしも真実であるとは限りません。
「だそうです」と「のようです」の違い
「だそうです」と「のようです」の違いは「情報の発信源」です。
「だそうです」は人から聞いた話をそのまま伝える表現なので情報源はその話をした誰かなのに対し、「のようです」は知り得た情報や集めたデータなどを参考にして自分なりに考えた推量を伝えているので複数の情報を利用したとしても最終的な情報の発信源は自分自身になります。
人から聞いた話をそのまま伝える伝聞の表現が「だそうです」、自分で考えたことを伝える推量の表現が「のようです」という違いで区別されます。
「だそうです」の例文
・『来週まで休みだそうです』
・『開店時刻は午前5時だそうです』
「のようです」の例文
・『明日は雨のようです』
・『本人は出場するつもりのようです』
まとめ
「だそうです」と「のようです」は聞いた話か自分で考えたのかで区別されます。
似たような使い方をする言葉ですが意味は大きく異なるので注意してください。