「想像力」と「空想力」は似たような意味で使われる言葉ですが具体的にどのような違いで使い分けられているのでしょうか。
この記事では、「想像力」と「空想力」の違いを分かりやすく説明していきます。
「想像力」とは?
「想像力」とは、「頭の中に思い浮かべる力」を意味する言葉です。
目の前にないものや経験したことがない事柄など現実として触れていないものを頭の中に思い浮かべる力を指します。
知覚していないことや知らない情報を手がかりとして心の中に思い浮かべることを「想像」といいます。
想像は入力情報を手がかりに頭の中へイメージを出力する作業ですが、出力される結果は人によってバラバラです。
具体的なイメージを描いたり豊かな様子を思い浮かべたりできる想像の力を「想像力」と表現します。
「空想力」とは?
「空想力」とは、「現実とはかけ離れた事柄を頭の中に新しく思い浮かべる力」のことです。
現実には存在しない物事や実際とはかけ離れた事柄を新しく頭の中に生み出すことを「空想」といいます。
他の人では考えつかないようなことを頭の中に思い浮かべたりイメージをどんどん広げていったりなど空想する力のことを「想像力」といいます。
「想像力」と「空想力」の違い
「想像力」と「空想力」の違いを、分かりやすく解説します。
「想像力」と「空想力」の違いは「現実性」です。
「想像力」は人の気持ちを思いやったり他人の痛みを分かち合ったりなど現実的な物事にも使う表現なのに対し「空想力」は存在しない生物を思い浮かべるなど現実性がないことを考える力を指す言葉です。
「想像力」の例文
・『想像力を働かせて物事を考える』
・『想像力に欠けている人は他人の気持ちが分からない』
「空想力」の例文
・『クリエイターには空想力が求められる』
・『空想力を膨らませて新しいアイディアにつなげる』
まとめ
「想像力」と「空想力」は思い浮かべる内容に現実性があるかないかで使い分けられます。
似ているようで大きく意味が異なる言葉なので注意してください。