「習熟」と「習得」の違いとは?分かりやすく解釈

「習熟」と「習得」の違いとは?違い

この記事では、「習熟」「習得」の違いを分かりやすく説明していきます。

「習熟」とは?

そのものを繰り返し練習して、上手になることという意味です。

「習」という漢字には、繰り返し行って身につける、ならうという意味があり、「熟」という漢字には、物事に十分になれるという意味があります。

このことから、「習熟」には繰り返し行って十分に慣れるという意味があることがわかります。

物事を上達させるためには、練習を何度も行うことが大切です。

才能を持っていても、最初から完璧にできるわけではありません。

何度も練習をしていると、次第に慣れてきて、上達してきます。

そこそこできるということではなく、その事柄に熟達していることをいいます。


「習得」とは?

学問や技芸などを習って身につけることという意味です。

「得」という漢字には、える、手に入れるという意味があります。

このことから「習得」には、習って手に入れる、つまり習って身につけるという意味があることがわかります。

「習う」には、知識や技術などを教えてもらう、繰り返し行って身につけるという意味があります。

そのため、練習をせずにできていることを「習得」とはいいません。

「習得」とは、たとえば自動車の運転の仕方を教えてもらって、何度も運転の練習をして、そうして運転の技術が身につくことなどをいいます。


「習熟」と「習得」の違い

「習熟」「習得」の違いを、分かりやすく解説します。

前者は、そのことを繰り返し行って上達することです。

上達するという意味を含んでいます。

後者は、習って身につけることです。

そのことに熟達しているかは関係ありません。

運転技術のことでいうと、習って技術が身についてそれなりに運転できるのが「習得」、何度も練習をしてそのプロのように上達した状態が「習熟」といいます。

まとめ

漢字一字違いの言葉ですが、意味は異なり、一方は慣れて上達すること、もう一方は習って身につけることという意味です。

違い
違い比較辞典