この記事では、「怠惰」と「堕落」の違いを分かりやすく説明していきます。
「怠惰」とは?
「怠惰」は「たいだ」と読みます。
意味は「やるべきことをやらず、だらしなく過ごす様子」です。
日常生活で、やらなければならないことや、自分を向上させるためにした方が良いことがあるにもかかわらず、行動せずにだらだらとそのままの状態でいることを表します。
「怠惰」の言葉の使い方
「怠惰」は名詞・形容動詞として「怠惰だ・である」「怠惰な生活」などと使われます。
「怠」は「おこ(たる)」とも読み「心がたるんでなまける」という意味、「惰」は「だれてしまりがない」「それまでの習慣や状態が続くこと」という意味、「怠惰」で「心がたるんでなまけた状態が続くこと」になります。
基本的に、やるべきことをやらずに、たるんだ状態に使われます。
「堕落」とは?
「堕落」の意味は以下の通りです。
1つ目は、「節操を失い、品行がいやしくなること」という意味です。
2つ目は「財産を使い果たして、おちぶれること」という意味です。
3つ目は「仏教用語で、「信仰心を失い、悪の道に入ること」という意味です。
「堕落」の言葉の使い方
「堕落」は名詞として「堕落する・した」「堕落させる」などと使われます。
「堕」は「おちる」「おとす」「悪い状態に陥る」という意味、「落」は「お(ちる)」とも読み「上から下に位置が下がる」から転じて「しっかりしていたものが存立の基盤を失う」という意味、「堕落」で「しいっかりしていたものが、基盤を失い悪い状態に陥ること」になります。
本来は「落ちること」という意味ですが、仏教用語として「人の道を踏み外すこと」という意味でも使われています。
「怠惰」と「堕落」の違い
「怠惰」は「心がたるんでなまけた状態が続くこと」です。
「堕落」は「節操を失い、品行がいやしくなること」「財産を使い果たして、おちぶれること」「人の道を踏み外すこと」です。
まとめ
今回は「怠惰」と「堕落」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。