「増強」と「増大」の違いとは?分かりやすく解釈

「増強」と「増大」の違いとは?違い

「増強」「増大」はどちらも増えることによる変化を表す言葉です。

2つの言葉は具体的にどのような変化を表していて何が違うのでしょうか。

今回は、「増強」「増大」の違いを解説します。

「増強」とは?

「増強」とは、「増やして強くなること」を意味する言葉です。


「増強」の使い方

増えることによる強化を表します。

現状でもある程度の強さを示しているものが増えることで今の強さからさらに強くなる様子を表すときに用いる表現です。

一般的には人員や設備を増やして能力が向上することを表します。

軍隊の兵員や軍備を増やすことによる戦いの強さや、工場に新しい設備を導入して生産力を高めたり車両を増やして輸送能力を向上させたりといった能力の向上を表す意味で使います。


「増大」とは?

「増大」とは、「増えて大きくなること」を意味する言葉です。

「増大」の使い方

量が増えることでサイズが大きくなったり規模が拡大したりする様子を表します。

かなり大きくなる様子に対して用いる表現なのでほんの少しだけ大きくなる場合には使いません。

筋肉など物理的な大きさが増す様子や予算などの数字が大きくなることを指すほか、不安や不満など目に見えない感情の大きさが増すことに対しても用いられる表現です。

「増強」と「増大」の違い

増えて強くなるのが「増強」、増えて大きくなるのが「増大」という違いで区別されます。

一般的に大きさは強さと直結することが多く「増強」「増大」が同じ意味で使われるケースも少なくありませんが大きさと強さが直結しない、あるいは大きさが弱さにつながることもあるため2つの言葉は明確な基準で使い分けられています。

「増強」の例文

・『戦力を増強する』
・『新しい機械の導入で生産力が増強された』

「増大」の例文

・『やけ食いを続けたせいで体重が増大した』
・『前年度よりも予算は増大している』

まとめ

「増強」「増大」は増えた結果の違いで区別されます。

増えたことでどのように変化したのかを基準にして使い分けましょう。

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