この記事では、「進呈」と「献上」の違いを分かりやすく説明していきます。
「進呈」とは?
「進呈」は「しんてい」と読みます。
意味は「人に物を差し上げること」です。
場面に関係なく、相手をうやまい物をあげることを表します。
「進呈」の言葉の使い方
「進呈」は名詞として「進呈する・した」「無料進呈」などと使われます。
「進」は「すす(む)」とも読み「前に動く」「高い等級・段階にあがる」から転じて「差し上げる」「たてまつる」という意味、「呈」は「隠さずに現し出す」から転じて「差し出す」という意味、「進呈」で「目上の人に物を差し上げること」になります。
基本的に、物をあげる対象をうやまって使う言葉で、相手の身分や場面などは関係ありません。
「献上」とは?
「献上」は「けんじょう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「皇族や主君など、社会的に立場が上の人に物を差し上げること」という意味です。
2つ目は転じて、「競技などで相手に点数を取られることのたとえ」という意味です。
「献上」の言葉の使い方
「献上」は名詞として「献上する・した」「献上品」などと使われます。
「献」は「神仏や天皇など上位者に物を差し上げる」という意味、「上」は「うえ」とも読み「位置が高い」「価値・程度がすぐれている」「地位・身分が高い」から転じて「上の人・機関に申し出る・差し出す」という意味、「献上」で「神仏や天皇など、上位者に物を差し出すこと」になります。
基本的に、絶対的に高い立場の人に物を差し出す時に使われる言葉で、転じて「競技で相手に得点を与えることの皮肉的なたとえ」としても使われています。
「進呈」と「献上」の違い
「進呈」は「目上の人に物を差し上げること、相手の身分や場面などは関係なく対象をうやまって使う言葉」です。
「献上」は「神仏や天皇など、上位者に物を差し出すこと、絶対的に高い立場の人に物を差し出す時に使われる」、転じて「競技で相手に得点を与えることの皮肉的なたとえ」です。
まとめ
今回は「進呈」と「献上」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。