この記事では、「素養」と「能力」の違いを分かりやすく説明していきます。
「素養」とは?
素養は、そようと読むのが正解な言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、全くそのままや地のままといった意味を持っている素の漢字に、やしなうとか心を豊かにする等の意味を有する養の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
故に素養は、練習や学習により身についた知識や技能といった意味を表すのです。
そういった形で、技術や知識がある人に対して、素養がある、と表現したりします。
「能力」とは?
能力は、のうりょくと読むべき言葉です。
漢字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、物事を成し遂げるちからといった意味の能の漢字に、人とか動物に備わっている働きや効き目等といった意味がある力の漢字を組み合わせる事で完成した言葉となっています。
以上の事から能力は、物事を成し遂げ得る力といった意味を示すのです。
そんな能力は生まれつきだけでなく、努力等による後天的に備わった力についても表現する事が出来ます。
「素養」と「能力」の違い
素養と能力の漢字表記を比較してみると、使用している漢字も読み方も全然違う言葉同士であると直ぐに気付けるものです。
所がどちらも、その人が所有する力に関連した意味があるので、いざ使い分けを意識すると混同してしまう人は珍しくありません。
とはいえ意味のニュアンスには違いがあり、素養は学習や訓練等によって身についた技能や知識を表すのです。
一方の能力は、努力等で後天的に身につけたものに加え、先天的に持っていた事を成し遂げる力の両方を示します。
まとめ
2つの言葉には共通する漢字はなく、読み方も似てはいませんが、どちらもその人物が有する力に関する意味合いを指し示すのです。
ただし意味の幅やニュアンスには相違点があり、素養は日常の訓練や学習により身につけた知識や技術、といった意味の言葉として使われています。
対する能力は、後天的な努力だけでなく、先天的に持っている、事を成し遂げる力という意味で用いられる言葉です。