この記事では、「多角的」と「客観的」の違いを分かりやすく説明していきます。
「多角的」とは?
多角的とは、物事が複数の方面にわたる様子のことをいいます。
また、1つの物事を様々な角度や視点から観察したり分析したりする様子を表すこともあります。
多角的の「角」は尖っている部分を表す言葉ですが、立場や視点といった意味も含まれます。
多角は角が多いということに加えて、色々な角があることを表しています。
角に立つことで多方面を見渡せるため、多角的は色々な方面から物事を見ることを指しているのです。
「客観的」とは?
客観的とは、主観を離れ第三者の立場から物事を判断する様子のことをいいます。
誰から見ても納得できる考え方を表しており、個人的な見解に基づいた考えを表す主観的と対比される言葉です。
「客観」の由来はラテン語のobjectumで、概念を表すobjectに変化し日本に伝わりました。
客観的はそれを訳した和製漢語になります。
客観的に何か判断を下す場合には、個人の立場や感情、それまでの経験、好みなどは排除して判断します。
「多角的」と「客観的」の違い
多角的は様々な視点や角度から物事を観察したり分析したりする様子のことを表しており、客観的は第三者の立場から物事を判断する様子を表しています。
多角的に見た場合、見えるものはいくつもあります。
客観的に見た場合、見えるものは1つになります。
「多角的」の例文
・『マーケティングは多角的な視点で考える必要がある』
・『上手くいかない原因は何か多角的に検討しよう』
・『多角的経営でも失敗することはある』
「客観的」の例文
・『客観的なアドバイスが役立った』
・『私は良い商品だと思うが客観的にみると値段が高くて売れないだろう』
・『客観的に自分を顧みなさい』
まとめ
多角的は様々な視点や角度から物事を判断することで、客観的は主観を離れ第三者の立場で物事を判断することです。