この記事では、「スピーチロック」と「言葉の拘束」の違いを分かりやすく説明していきます。
「スピーチロック」とは?
スピーチロックとは、言葉や声かけにより身体的・精神的に行動を抑制することをいいます。
介護現場で使われている言葉で、身体拘束の1つとされます。
身体拘束には、フィジカルロック・ドラッグロック・スピーチロックの3つがあります。
フィジカルロックは身体を物理的に拘束することで、ドラッグロックは薬物を過剰に投与するなどして行動をコントロールすることをいいます。
スピーチロックは言葉による拘束で、特別な道具などは必要ないため介護業界で問題視されるようになりました。
「言葉の拘束」とは?
言葉の拘束はスピーチロックのことで、言葉により行動を抑制することを指します。
介護現場で使われており、具体的には「ちょっと待って」や「〇〇しないで」「〇〇していてください」「どうしてそんなことをするの」等が挙げられます。
「ちょっと待って」は日常会話などでも普通に使われますが、介護の現場で介護する側が発すると行動を抑制することにつながることがあります。
命令口調なので相手の尊厳を傷つけることもありますし、いつまで待てばいいのか分からず行動が制限されることにもなるからです。
また、人によっては無視されたとかきちんと対応してもらえないと感じることもあります。
スピーチロックを行うことで、信頼関係が損なわれたり介護される側の行動意欲がそがれたりもします。
「スピーチロック」と「言葉の拘束」の違い
スピーチロックは言葉の拘束と訳されるので、同じ意味になります。
どちらも介護の現場で使われていますが、どちらかというとスピーチロックと呼ぶことが多いです。
まとめ
スピーチロックは介護の現場で使われている言葉で、言葉や声かけにより身体的・精神的な行動を抑制することをいいます。
言葉の拘束と訳されます。
そのためスピーチロックと言葉の拘束は同じもので、違いはありません。