「解剖学」と「生理学」の違いとは?分かりやすく解釈

「解剖学」と「生理学」の違いとは?違い

身体の構造を研究する医学を表す言葉には「解剖学」「生理学」があります。

この記事では、「解剖学」「生理学」の違いを分かりやすく説明していきます。

「解剖学」とは?

「解剖学」とは人体や生物の構造や形態を研究する医学分野であり、こちらは方法として解剖を用いる観察するのが特徴です。

この言葉に使われている「解剖」は器具を用いて生物や人体を切開する方法であり、これによって明らかになった部分や解体したものを観察や分析します。

「解剖学」は英語で“anatomy”であり、江戸時代に杉田玄白によって翻訳された「解体新書」の英語名は「ターヘル・アナトミア」として有名です。


「生理学」とは?

「生理学」とは生命の機能を研究する医学分野であり、身体の正常時における機能を研究するのが特徴です。

「生理学」の類義語としては「病理学」がありますが、こちらは主に病気になった時の機能を調べる点が特徴です。

「生理学」が研究するのは生命現象であり、こちらは「スポーツ生理学」など様々な応用分野で活用されています。

「生理学」の分野で特に優秀なものに対してはノーベル生理学賞が与えられます。


「解剖学」と「生理学」の違い

「解剖学」は人体や生物の構造や形態を研究する学問であり、「生理学」はその機能を調べる学問です。

ノーベル賞には生理学・医学賞があり、日本では2012年に山中伸弥さんが受賞しました。

「解剖学」の例文

・『解剖学には顕微鏡が必須です』
・『比較解剖学の道に進みたいと思っています』

「生理学」の例文

・『彼は生理学で色々な論文を発表しています。


・『ノーベル生理学・医学賞を受賞した人の一覧を見ています』

まとめ

「解剖学」は生物の構造や形態を研究する学問であり、「生理学」はその機能を調べる学問です。

現代では様々な科学技術や実験道具の発展により、目に見えない人体の神秘が次々と明らかになってきました。

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