キリスト教系の学校を卒業した人たちにはお馴染みのことですが、入学式やクリスマスなどに教会でパイプオルガンが演奏されるようなことがあります。
毎回その「厳か」な雰囲気に心が洗われる気持ちになります。
それでは、この「厳か」とはどういう意味でしょうか。
また、「荘重」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「厳か」と「荘重」の違いを分かりやすく説明していきます。
「厳か」とは?
「厳か」とは、「おごそか」と読み、一般的には重厚な雰囲気で気持ちが引き締まるような感覚のことを表す言葉です。
「荘重」とは?
「荘重」とは、「そうちょう」と読み、一般的には厳かで、重々しいような雰囲気のことを表す言葉です。
「厳か」と「荘重」の違い
「厳か」と「荘重」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、重厚で引き締まるような感覚のことを表すという部分では同じですが、どこに違いがあるのでしょうか。
この2つの違いを最も簡単に説明するなら、意味としてはほぼ変わりませんが、それぞれの漢字が与える印象として、「厳か」の方が若干柔らかく、ライトなニュアンスになるということです。
したがって、意味自体は重厚な雰囲気なので、イメージとしてあまり堅くならないようにしたい場合には。
「荘重」や「荘厳」ではなく「厳か」を、もっと柔らかくしたい場合にはひらがなで「おごそか」と記述すると良いでしょう。
「厳か」の例文
・『新年に富士山の山頂から見る初日の出は厳かです』
・『神前結婚式は終始厳かに行われます』
「荘重」の例文
・『静かな深夜に降り続く雪は荘重なものを感じます』
・『オリンピックの開会式の中で、開会宣言が荘重な雰囲気で行われました』
まとめ
この記事では、「厳か」と「荘重」の違いを、解説してきました。
序文でも述べたように、これらの言葉は私たちの身近にあります。
この機会にこれらの正しい使い方を勉強しておきましょう。