「呼び捨て」と「さん付け」と「君付け」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「呼び捨て」と「さん付け」と「君付け」の違いとは?違い

人の呼び方として「呼び捨て」「さん付け」「君付け」があります。

それぞれどのような呼び方で何が違うのでしょうか。

この記事では、「呼び捨て」「さん付け」「君付け」の違いを分かりやすく説明していきます。

「呼び捨て」とは?

「呼び捨て」とは、「敬称をつけずに苗字や名前をそのまま呼ぶこと」を意味する言葉です。

人の氏名を口にする時、相手に対して敬意を込めて添える呼称を「敬称」といいます。

「様」「殿」などきちんとしたものや「ちゃん」のように敬意はほぼなく親しみをこめて使うものまで、いろいろある敬称を使わず人の名前をそのまま呼ぶことを「呼び捨て」といいます。


「さん付け」とは?

「さん付け」とは、「敬称として氏名に『さん』をつけて呼ぶこと」を意味する言葉です。

相手に対する敬意を示す一般的な敬称である「さん」を指名につけて呼ぶことを指します。

相手に対して敬意を示す丁寧な呼び方とされています。


「君付け」とは?

「君付け」とは、「氏名に『君』をつけて呼ぶこと」を意味する言葉です。

同輩もしくは目下の男性に使う敬称の「君」を氏名につけて呼ぶことを指します。

基本的には男性に対する呼び方ですが女性に対して使うこともあります。

日本の国会で氏名を呼ぶときは基本的に「君付け」です。

「呼び捨て」と「さん付け」と「君付け」の違い

「呼び捨て」「さん付け」「君付け」の違いを、分かりやすく解説します。

「呼び捨て」「さん付け」「君付け」の違いは「敬意」です。

「呼び捨て」は敬称を付けず指名だけを呼ぶ行為であり敬意は全く含まれていません。

対象はとても親しい間柄か目下の相手に限られ、目上の人には大変失礼な行為に当たります。

「さん付け」は相手に対して敬意を示す丁寧な呼び方です。

他人に対しては通常「さん付け」するのが礼儀正しい態度とされています。

「君付け」は自分と同じか目下の人間に対して使う呼び方です。

「呼び捨て」の例文

・『呼び捨てにするのは失礼だ』
・『敬称略とは呼び捨てのことである』

「さん付け」の例文

・『先輩なのでさん付けする』
・『誰にでもさん付けで接する礼儀正しい人』

「君付け」の例文

・『友達同士君付けで呼び合う』
・『目上の人を君付けで呼ぶのはおかしい』

まとめ

「呼び捨て」「さん付け」「君付け」は相手に対する敬意と関係性で区別されます。

間違えると人間関係が壊れかねないので正しく使い分けましょう。

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