この記事では、「玄関」と「エントランス」の違いを分かりやすく説明していきます。
「玄関」とは?
玄関とは、住宅などの建物の主要な出入り口のことをいいます。
元々は仏教の用語で、玄妙な道に進み入る関門という意味がありました。
玄関の「玄」は悟りの境地を表しており、「関」は入り口のことを表しています。
玄関は建物の正式な出入り口で、昔はその家の格式を表すものとされていました。
裏に設置するものは裏玄関や裏口といい、台所に設置する出入口は勝手口と呼ばれています。
日本では、玄関で靴を脱ぐのが一般的です。
「エントランス」とは?
エントランスとは、建物の入り口部分のことをいいます。
英語のentranceをそのまま日本語読みした言葉で、entranceには「入り口、入場」という意味があります。
日本では、マンションや商業ビル、公共施設など規模が大きな建物の入り口部分を指すことが多いです。
エントランス部分に設けられた広めの空間は、エントランスホールと呼ばれています。
「玄関」と「エントランス」の違い
玄関もエントランスも建物の入り口部分のことをいいます。
一般の住宅など規模が小さいものに用いられるのが玄関で、マンションや商業ビル、公共施設など規模が大きなものに用いられるのがエントランスです。
ただし、戸建て住宅でも大きくて立派な邸宅の場合には、エントランスと呼んだりもします。
また、マンションの場合には建物の入り口部分がエントランスで、個別の部屋に設置されている靴を脱ぐスペースが玄関になります。
この場合、エントランスはマンションの住人全員で共有している共有部分になりますが、玄関はそれぞれの住人の専有部分に該当します。
まとめ
玄関もエントランスも建物の出入り口を表していますが、対象となる建物に違いがあります。
一般的な住宅など規模が小さい建物に用いられるのが玄関で、マンションや商業ビルなど規模が大きい建物に用いられるのがエントランスです。