この記事では、「現時点」と「現段階」の違いを分かりやすく説明していきます。
「現時点」とは?
「現時点」は、「現在」+「時点」の組み合わせとして、「今この瞬間」「このタイミング」といった意味合いの言葉であるといえます。
「時点」は、ある特定の瞬間を指しており、この言葉の前に付く表現によって条件や状況を変えることができます。
例えば、「現時点」は「今のこの瞬間」、「昨日の時点」は「昨日までの状況」、「連絡をもらった時点」は「連絡を受けたタイミング」といったニュアンスとして捉えることができます。
ちなみに、「現時点」は英語で “at present” または “currently” と言います。
「現段階」とは?
「現段階」は、今の状況を伝える際によく使われている言い方です。
「現」は今を表し、「段階」は状況を表しています。
また、「段階」はひっくり返せば「階段」ですが、このイメージどおりに「ステップ」「ステージ」「フェーズ」「フロア」といったニュアンスを含んでいるといえます。
そのため、ひとつずつ変化や進歩していく状況を伝える際に、「段階」を用いることができるわけです。
つまり、「現段階」とは、前の状態から変化・進歩して今現在はどうなっているかを指し示すための言葉となります。
ちなみに、「現段階」は英語で “at this stage” または “at the current stage” と言います。
「現時点」と「現段階」の違い
「現時点」と「現段階」は、どちらも時間や瞬間を指し示す場合に使われている言葉ですが、ニュアンスに違いがあります。
「現時点」には「点」の文字が含まれていることから、「瞬間」「タイミング」といったニュアンスがあります。
一方の「現段階」には、「段になっている階層」の意味合いが含まれていることから、「変化の状況」や「進み具合」のニュアンスがあります。
例えば、「現時点では容疑者が特定できていない」「現段階では容疑者の特定までは出来ている」のように、いまこの瞬間の状況や、進み具合、進展などを表現するための言葉として、ニュアンスに合わせて使い分けることができるわけです。
まとめ
いかがでしたか。
「現時点」と「現段階」は、どちらも「いまこのタイミングの状況」を伝える場面で使われている言葉ですが、微妙なニュアンスの違いをうまくつかんで、状況に応じて使い分けられると良いでしょう。