日本において国会議員の総選挙が行われるのは、大きな行事になります。
選挙運動期間から候補者の動向が報道され、選挙日には速報が刻々と更新されます。
そんな中でわかりにくいと感じるのが、候補者の肩書です。
一般的には新人、前職、現職、元職という表現が用いられます。
その中で、今現在の議員は「現職」となります。
それでは、この「現職」とはどういう意味でしょうか。
また、「在職」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「現職」と「在職」の違いを分かりやすく説明していきます。
「現職」とは?
「現職」とは、文字通り「現在その職についている人」のことを表す言葉です。
前述の選挙の例で明確なように、その職業やその役職に今現在就いているということが重要な言葉です。
「在職」とは?
「在職」とは、文字通り、「その職業についていること」を表す言葉です。
一般的には「在籍期間」や「在籍している人」のように修飾する言葉が後ろにくるので形容詞的に使われます。
「現職」と「在職」の違い
「現職」と「在職」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、「その職についている人」という意味で使われるという部分では同じですが、どこに違いがあるのでしょうか。
この2つの違いを最も簡単に説明するなら、ただ単にその職業についていることが「在職」であり、現時点でその職業についている人が「現職」ということになります。
ここで表現の違いに気がついたかと思いますが、「在職」に関してはこの言葉だけで「人」のことを表すことはほとんどないのですが、「現職」に関してはほとんどのケースで「人」のことを表します。
ここも大きな違いとなります。
「現職」の例文
・『現職の総理大臣の汚職は大きな問題になります』
・『現職が退いた後にその席を受け継ぐのが息子であってはいけません』
「在職」の例文
・『すでに在職期間は3年になります』
・『この部署に在職している担当者は全て外出しております』
まとめ
この記事では、「現職」と「在職」の違いを、解説してきました。
序文で述べた他の肩書ですが、「前職」は一つ前の議員、「元職」はもっと前の議員、「新人」はまだ議員ではない人です。
序文でも述べたように、これらの言葉は私たちの身近にあります。
この機会にこれらの正しい使い方を勉強しておきましょう。