現在では多くの企業が、自分たちのWebページを一般に公開しています。
その中に必ず含まれているのが、企業情報と企業理念を記述したページです。
特に、企業理念に関してはその企業が目指していることが描かれ、多くは、社員や関係者が理解すべき行動規範や行動指針のようなものも掲載しています。
それでは、この「行動指針」とはどういう意味でしょうか。
また、「行動規範」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「行動指針」と「行動規範」の違いを分かりやすく説明していきます。
「行動指針」とは?
「行動指針」とは、文字通り、「行動の指針になるもの」という意味の言葉です。
ある程度の大きさの組織で作られ、そこに所属している人たちがやるべきこと、やってはいけないことを具体的に記述したものです。
その組織や企業の大きなルールのようなものです。
「行動規範」とは?
「行動規範」とは、文字通り、「行動の規範となるもの」という意味の言葉です。
ある程度の大きさの組織では必ず作られ、そこに属する人たちの行動の基準となる考え方や倫理などを記述したものです。
最近の多くの企業においては社旗への貢献やSDGsへの取り組みなども取り入れられています。
「行動指針」と「行動規範」の違い
「行動指針」と「行動規範」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、組織で守るべきことが記述されているものという部分では同じですが、どこに違いがあるのでしょうか。
この2つの違いを最も簡単に説明するなら、大まかな考え方を記述しているのが「行動規範」であり、それをもとに作られた具体的なルールが記述されているのが「行動指針」ということになります。
ただ、この定義は一般的なもので、特に世間での決まりがあるわけではないので、それぞれの組織や企業が独自の解釈で定義している場合もあります。
「行動指針」の例文
・『この会社の行動指針には30の細かい条項が列挙されています』
・『社員や役員はここに記載された行動指針にしたがって行動する必要があります』
「行動規範」の例文
・『この会社の行動規範の最初にくるのがコンプライアンスに関するものです』
・『行動規範に記載されたものを具体的にしたのが行動指針です』
まとめ
この記事では、「行動指針」と「行動規範」の違いを、解説してきました。
序文でも述べたように、これらの言葉は私たちの身近にあります。
この機会にこれらの正しい使い方を勉強しておきましょう。