この記事では、「冷静」【れいせい】と「平静」【へいせい】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「冷静」とは?意味
目の前で驚くようなことが起きても、一人だけ動揺せず、気持ちを落ち着かせてその状況を見守るさまを「冷静」【れいせい】といいます。
「冷静沈着」というように、常に客観的に物事をとらえてひどく慌てない気持ちを持つ人のさまを表すわけです。
どこか冷ややかで、あまり感情というものをあまり外に出さないようにして、常に大人な雰囲気をかもし出す人であり、このような人といると、周囲も落ち着いて物事が見られるようになります。
「平静」とは?意味
何が起こっても常に取り乱さず、ずっと穏やかな気持ちで物事が見られるさまを「平静」【へいせい】といいます。
目の前で事故が起きても静かな気持ちで事態を見守ったり、行動ができる人は感情的になりにくく、動揺せず行動ができるのです。
このような人は、周囲から罵られても怒り狂うことなく、静かにその言葉を受け流せますし、表情に感情を出さずに平然とした様子を見せるため、からかいたいと思う気持ちを萎えさせます。
それだけ騒ぎが起きても静かに過ごせる寛大な気持ちを持ち、自分の感情をうまく調整できるのです。
「冷静」と「平静」の違い
「冷静」と「平静」の違いを、分かりやすく解説します。
慌てることがなく、客観的に物事を見られるため感情的にならないことを「冷静」といいます。
いつも動揺する素振りも見せない人の態度や、人に流されず、自分なりに判断して取りかかる人の的確な決断を「冷静な判断だ」と尊敬するわけです。
もう一方の「平静」は動揺するような騒ぎが起きたときも、心を取り乱すことがなく、穏やかに物事を考えたり、行動ができるという違いがあります。
「冷静」の例文
・『洪水で家が床上浸水しても、冷静沈着に行動ができる弟を尊敬する』
・『親が交通事故に遭ったのに、姉は冷静に行動したので動揺しなかった』
「平静」の例文
・『妹が平静な態度を見せるので、暴れていた兄は大人しくなった』
・『事故も怪我もなく、平静を保てる日々に感謝して神に感謝した』
まとめ
人がいかに動揺せず、気持ちを穏やかにして行動ができるか表せる言葉をご紹介しました。
目の前の状況では、どちらの態度をとることが適しているか自分なりに判断して使ってみるといいでしょう。