この記事では、「ちぎれる」と「分断される」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ちぎれる」とは?
力がかかって一つのものが二つ以上に分かれることです。
例えば、「紙がちぎれる」「服がちぎれる」「雲がちぎれる」などのように使います。
この言葉は、分かれることが不本意であったり、損傷や欠損を伴ったりする場合に使われることが多いでしょう。
また、感情的な切れ目や断絶を表すときにも使われます。
「分断される」とは?
一つにつながっているものを分かれ分かれに切り離すことです。
例えば、「道路が分断される」「国が分断される」「意見が分断される」などのように使います。
この言葉は、分かれることが外的な要因によるものであったり、困難や不利益をもたらしたりする場合に使われることが多いでしょう。
また、物理的な切れ目や隔たりを表すときにも使われます。
「ちぎれる」と「分断される」の違い
「ちぎれる」と「分断される」の違いを、分かりやすく解説します。
「ちぎれる」と「分断される」は、どちらも一続きのものが力によって離れた状態になることを表す動詞ですが、ニュアンスや使われ方に違いがあります。
「ちぎれる」は、細かく切れる、もぎとったように切れるなどの意味があります。
主に線状や平面状のものに使われます。
その一方で、「分断される」は、分かれる、切り離される、隔てられるなどの意味があります。
主に地域や国家、集団などに使われます。
「ちぎれる」の例文
・『この紙は薄くて、すぐにちぎれる』
・『ひもを引っ張りすぎて、ちぎれてしまった』
「分断される」の例文
・『意見の相違で仲間が分断される』
・『敵の強襲により、戦力が分断されることになった』
まとめ
「ちぎれる」と「分断される」は似た意味を持つ動詞ですが、違いがあります。
「ちぎれる」は、細かく切れることや、もぎとったように切れることを表します。
その一方で、「分断される」は、一つにつながっているものを分かれ分かれに切り離すことを表します。
それぞれの言葉を正しく使い分けるように注意しましょう。