この記事では、「深く考える」と「熟慮(じゅくりょ)」の違いを分かりやすく説明していきます。
「深く考える」とは?
「深く考える」とは、「物事の本質や真意などを突き詰める」さまや「あることについて広い視野でとらえる」様子などを示す言葉です。
「しっかり考慮する」もしくは「物事の裏側にも目を向ける」などというニュアンスで用いられており、「思巡(おもいめぐ)らす」あるいは「考え抜く」などという語句と似たような意味合いで使用されています。
「熟慮」とは?
「熟慮」とは、「あることについて念入りに検討する」さまや「よくよく考えて結論を出そうとする」様子などを示す言葉です。
「さまざまな方面に思いをめぐらす」ないし「十分に時間をかけて答えを出す」などというニュアンスで用いられており、「突き詰める」あるいは「熟考(じゅっこう)」などという語句と同じような意味をもっている表現として用いられています。
「深く考える」と「熟慮」の違い
「深く考える」と「熟慮」は、どちらの語句も「しっかり思案する」などという意味合いで使われています。
「転職先について深く考える」および「転職先について熟慮する」などというほぼ同様の使い方ができる双方の言葉ですが、「深く考える」はややカジュアルな表現で、一方「熟慮」はビジネスシーンなどでも使うことができる少々硬めの言い回しとして使用されているという違いがあります。
「深く考える」の例文
・『人生観について深く考える機会がありましたが結論を出せませんでした』
・『この課題につきましては幅広い視野をもって深く考えるべきですね』
「熟慮」の例文
・『しっかり熟慮した上で結論を出してください』
・『熟慮した末に離婚することを決めました』
まとめ
「深く考える」と「熟慮」は、どちらも「物事を多方面から考える」などという意味合いで使われている言葉です。
使用する際にはそれぞれの語句がもっている微妙なニュアンスの違いに注意をしながら場面や状況などに応じてうまく使い分けるようにしましょう。