「いらっしゃいましたら」と「おられましたら」の違いとは?分かりやすく解釈

「いらっしゃいましたら」と「おられましたら」の違いとは?分かりやすく解釈違い

「いらっしゃいましたら」「おられましたら」は同じような意味を持つ言葉ですが具体的にどのような違いで区別されているのでしょうか。

今回は、「いらっしゃいましたら」「おられましたら」の違いを解説します。

「いらっしゃいましたら」とは?

「いらっしゃいましたら」とは、「いるならば」の敬意表現です。


「いらっしゃいましたら」の使い方

「いらっしゃいましたら」「いらっしゃる」「ます」「たら」の3つの言葉で構成されています。

「いらっしゃる」「居る」「行く」「来る」の尊敬語で自分よりも目上の人がそこにいたりどこかに行ったりこちらに来たりすることを表す言葉です。

「ます」は丁寧語で「たら」は仮定条件、つまり「AであるならばBである」ある場合の条件にあたるAを示すする表現です。

「いらっしゃいましたら」は仮にいるとするならば何事かが起きる時に用いる表現であり、いらっしゃることが後に続く行為の条件になっていることを表します。


「おられましたら」とは?

「おられましたら」とは、「おるならば」を意味する言葉です。

「おられましたら」の使い方

「おられましたら」「おられる」「ます」「たら」の三つの要素で成り立っています。

「おられる」「おる」の丁寧語でそこに存在することを意味します。

その場に存在するのであれば、という後に続く言葉の条件を示している表現です。

「いらっしゃいましたら」と「おられましたら」の違い

「いらっしゃいましたら」「おられましたら」はどちらも「その場に人が存在するのであれば」という意味を持つ表現です。

「いらっしゃいましたら」「行くのであれば」「来たならば」という行き来の意味でも使われるのに対し「おられましたら」は存在するという意味以外では使いません。

「いらっしゃいましたら」は口語的で日常でも使いますが「おられましたら」は文語的で硬い感じがするというニュアンスの違いもあります。

まとめ

「いらっしゃいましたら」「おられましたら」は意味が近しく置き換えても通じます。

微妙なニュアンスの違いで使い分けてください。

違い
違い比較辞典