「組長」と「総長」はどちらも人の上に立つ立場を表す言葉ですが、具体的にどのような違いで使い分けられているのでしょうか。
今回は、「組長」と「総長」の違いを解説します。
「組長」とは?
「組長」とは、「組と呼ばれる組織の長」を指す言葉です。
「組長」の使い方
組織を表す言葉には「班」「団」「隊」などいろいろな名称があります。
組織のうち「組」と呼ばれる集団のトップに当たる地位を指す言葉が「組長」です。
組は一般的に大きな組織の中をいくつかに分けて作られた集団に対して用いられる呼称で学校だと「クラス」に相当する規模になりますが明確な規定はなく、人数も組織によってバラバラです。
「組長」という呼称が広く使われているのがヤクザの世界で、ヤクザの世界では団体のことを伝統的に「組」と呼んでいることからそれぞれの団体のトップは「組長」を名乗ります。
その他にも学校の各クラスの代表や宝塚歌劇団でトップスターとは別に存在する各組リーダーの肩書きとして使われています。
「総長」とは?
「総長」とは、「多くの人や部門を束ねる長」を指す言葉です。
「総長」の使い方
部署や部門などいくつにも分かれている組織や組織で働く人をまとめるトップを指します。
組織の管理者というニュアンスが強く、個人的なカリスマできる独裁者のような存在ではなくシステムとしてトップに置かれた地位を表す言葉です。
一般的には大学のトップや検事のトップを表す肩書きとして用いられています。
「組長」と「総長」の違い
組のトップが「組長」で組織をまとめて管理するトップが「総長」です。
組織で使われる肩書きについては法律で定められているものを除き具体的な基準やルールはなく各組織が自由に決められます。
一般的には「組長」よりも「総長」のほうが大きな組織を束ねるイメージがありますが組織の規模によっては「組長」よりも「総長」のほうが小さい規模のケースもあり一概に人数や規模だけでは区別できません。
まとめ
「組長」と「総長」はどちらも組織の長を指す言葉ですが具体的な基準はありません。
周囲が決めるものではなく自分たちで決める肩書きなので各組織が使用している呼び方に従いましょう。