この記事では、「羨ましい」と「妬ましい」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「羨ましい」とは?
自分よりも良い環境に住んでいる人に嫉妬する気持ちを「羨ましい」【うらやましい】といいます。
優しい両親が揃い、家は大きく、兄弟もみな高学歴といった環境で育つ者へ嫉妬する人の捻くれた感情を指す言葉です。
使い方としては、勉強もでき、容姿も美しい人に対して妬む感情を持ったり、ひどく嫉妬する気持ちに包まれて憎しみを持つ気持ちを表します。
「妬ましい」とは?
顔が美しい、頭も良い人を酷く妬む気持ちを持つことを「妬ましい」【ねたましい】といいます。
自分は不幸な人生であるのに、職場にいる社員はいつも幸せそうな表情でいるところがとても憎たらしいと思い、苛立つ気持ちを指すのです。
妬むだけではなく、恵まれた環境で生きる人に対して強い嫉妬心を持ち、「不幸になればいいのに」という憎悪の念を表します。
「羨ましい」と「妬ましい」の違い
「羨ましい」と「妬ましい」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも自分より良い環境で生きている人に対して抱く気持ちを表す言葉ですが、「羨ましい」は人並み以上の美しさを持っていたり、並外れた才能を持つ者に対して嫉妬する感情に焦点を当てています。
対して、「妬ましい」はいつも幸せそうにしている人に対して妬む気持ちが強く出る感情です。
何をやってもうまくいくその人の人生に嫉妬する気持ちが強く出る感情に焦点を当てるといった違いがあります。
「羨ましい」の例文
・『英語も話せる妹は、どのようなタイプの外国人とも付き合えて羨ましい』
・『目鼻立ちがはっきりしている弟は、芸能人になれて羨ましい』
「妬ましい」の例文
・『都内にビルを所有する親戚が、札束を見せて笑う姿が妬ましい』
・『容姿端麗な先輩は、苦労せずに御曹司と結婚できて妬ましい』
まとめ
どちらも似たような感情を指す言葉ですが、憎しみが強く出せるのが「妬ましい」です。
自分の今の気持ちはどちらの言葉で表せばいいか学び、使い分けてみるといいでしょう。