この記事では、「待ちわびる」【まちわびる】と「待ち望む」【まちのぞむ】の違いを分かりやすく説明していきます。
「待ちわびる」とは?意味
来てほしいと思う人が自分の所へいつか来るだろうと思いつつ辛抱強く待ち続けて、疲れてしまった状態を「待ちわびる」【まちわびる】といいます。
愛する人が来るまでいつまでも健気に待つ人の行為を意味する言葉であり、早く来てほしいと思いながら待つさまを表すわけです。
主に、自分が好きと思う人や、親しい友人、取引先相手など必要としている者を待つ時間が長すぎて苦痛に感じるとき使います。
「待ち望む」とは?意味
このような状況が到来すればいいと強く望むことを「待ち望む」【まちのぞむ】といいます。
自分が来て欲しいと思う人が来ることを望むよりも、面接の合格通知が届いて欲しいと願ったり、応募したプレゼントに当選して物が届くのを心から待つといった状況で使われている言葉です。
主に、自分がこうなればいいという願いを込めて、現実になることを望むとき使われています。
「待ちわびる」と「待ち望む」の違い
ここでは、「待ちわびる」と「待ち望む」の違いを、分かりやすく解説します。
長く人を待っている状態が続いたため、やるせない気持ちに包まれることを「待ちわびる」といいます。
最初は心躍るように来るのを待っていましたが、あまりにも来ないので心が疲弊しきってしまい、気落ちする人のさまを表すわけです。
もう一方の「待ち望む」は、自分が必要としている通知がどうか届いて欲しいと強く願う気持ちを表すときに使うという違いがあります。
「待ちわびる」の例文
・『愛する人を待ちわびる私は、食事をする気力もなくなった』
・『取引先の社長が時間を過ぎても到着せず、社員は待ちわびる』
「待ち望む」の例文
・『面接した会社から採用通知が届いて投函されるのを待ち望む』
・『当選した賞品が宅配で早く届かないかと胸を躍らせて待ち望む』
まとめ
どちらも待つ気持ちが表れたとき使う言葉ですが、親しい人を待ちすぎて心が疲れてしまう状況か、自分にとって必要なものが届くのを待つかの違いがあるので、自分なりにうまく使い分けてみるといいでしょう。