会社においてチームで業務を行っていると、それぞれの人の役割というものが明確になっていきます。
それはそれまでの経験やスキルの高さ、適正などから判断できますが、状況によっては、自分がやるには「恐れ多い」ようなことをする必要があります。
それでは、この「恐れ多い」とはどういう意味でしょうか。
また、「畏れ多い」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「恐れ多い」と「畏れ多い」の違いを分かりやすく説明していきます。
「恐れ多い」とは?
「恐れ多い」とは、一般的には2つの意味があり、自分にとっては勿体無いようなことを表す言葉として、また、敬うべき人に何かをやってもらうことが失礼にあたるという意味で使われます。
「畏れ多い」とは?
「畏れ多い」とは、一般的には「勿体無い」という言葉で表されるようなことを示す表現です。
前述の「恐れ多い」と同様に、自分にとって「勿体無い」ことなのか、相手の行為が「勿体無い」という2つの場合があります。
「恐れ多い」と「畏れ多い」の違い
「恐れ多い」と「畏れ多い」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、何かが「勿体無い」という思いを生じさせることを意味するという部分では同じですが、どこに違いがあるのでしょうか。
この2つの違いを最も簡単に説明するなら、「恐れ多い」よりも「畏れ多い」の方が言葉に意味に合致している表現であるということになります。
つまり、前述の意味のような「勿体無い」という意識に関しては「恐れ」が表す恐怖とは若干違うものなので、そもそも「畏れ」の方がしっくりきます。
元々は「畏れ」を使っていたが、あまり馴染みのない漢字なので、音が同じで普通に使われる「恐れ」の方を使う人が増えて、結局逆転してしまったものだと考えられます。
したがって、意味としては全く同じだと理解して問題ありません。
「恐れ多い」の例文
・『このような権威のある賞をいただけるのが恐れ多い限りです』
・『先生に送ってもらえるなんて恐れ多いです』
「畏れ多い」の例文
・『このような権威のある賞をいただけるのが畏れ多い限りです』
・『先生に注釈をつけていただけるなんて畏れ多いことです』
まとめ
この記事では、「恐れ多い」と「畏れ多い」の違いを、解説してきました。
序文でも述べたように、これらの言葉は私たちの身近にあります。
この機会にこれらの正しい使い方を勉強しておきましょう。