この記事では、“range”と“scope”の違いを分かりやすく説明していきます。
「range」とは?
“range”には名詞と動詞の意味があります。
名詞の主な意味は3つです。
1つめは連なりです。
いくつかのものが、ずらっと並んでいるさまを意味しています。
たとえば、山の連なり、レンガのような石の連なりなどをいいます。
道具の連なりの意味もあります。
道具の連なりとは、オーブン機能つきレンジや、図書館の両面書架などのことです。
2つめの意味は、ひとまとまりの地域です。
一つに固まっているある範囲のことを指しています。
たとえば、牧場、射撃練習場などです。
牧場は、作物を栽培したり、家畜を飼育したりするための土地が、一つに固まっている場所です。
射撃練習場は、射撃をするための安全性に配慮した土地が、一つに固まっている場所です。
3つめは、物や事が及ぶ範囲です。
音域、価格帯、閾値などの意味になります。
動詞の主な意味は3つです。
1つめは、連ねる、並べるです。
書店に行くと本がずらっと書棚に並んでいます。
これは、書店員さんが書棚に1冊ずつ本を入れているからです。
この作業が並べるになります。
この言葉は、本以外のことも指しています。
2つめは、広い範囲を移動するです。
体全体が移動することも、目だけが広い範囲を移動する、つまり目線をいろいろと動かすことも意味しています。
3つめは、動植物が一定の範囲に分散するです。
ここからここまでと定められている地域に、ばらばらに散らばることを意味しています。
動物の場合は放牧するという意味にもなります。
「range」の使い方
並びの意味では、物や人が並んでいること、並べることに使用をします。
範囲の意味では、影響が及ぶ一定の限られた広がりを指して使用します。
「scope」とは?
“scope”には名詞と動詞の意味があります。
名詞の主な意味は3つです。
1つめは、視野です。
視野とは、目で見える範囲のことです。
人間の場合は目が顔の正面についていて、主に前面を見ることができます。
頭の後ろは自分で見ることができません。
人の場合の視野は、顔の前の方になります。
2つめは、能力や理解の範囲です。
難しいことを言われても理解できません。
それは理解の範囲外です。
このように、理解には範囲があります。
3つめは、活動や考えのための余地、自由です。
動詞の意味は、~の様子を見るです。
「scope」の使い方
名詞と動詞の意味がありますが、名詞で使われることが多いです。
視野、理解・能力の範囲など、とらえられる範囲のことを指して使用します。
「range」と「scope」の違い
“range”には、目であちこちを見るという意味があり、“scope”には視野という意味があり、目に関する意味を持っている点が似ています。
しかし、同じことを指しているのではありません。
“range”は目を動かすことです。
一方、“scope”は目でとらえることができる範囲です。
まとめ
目に関する意味が似ていますが、一方は目を動かすこと、もう一方はとらえられる範囲のことで、2つの言葉の意味は違います。