この記事では、“insufficient”と“not enough”の違いを分かりやすく説明していきます。
「insufficient」とは?
“insufficient”には2つの意味があります。
1つめは、~するには不足しているです。
何かをするには材料が必要です。
たとえば、料理をするには肉・魚・野菜などの材料が必要だし、認知用大工をするには木材や釘などの材料が必要です。
こういった材料が足りないことを、~するには不足しているといいます。
もう一つの意味は、~する力量が不足しているです。
何かをするには、それを成し遂げるための力が必要です。
たとえば、料理をするには料理の知識が必要だし、それなりの能力も必要とされます。
日曜大工をするには、体力が必要です。
こういった、何かをする力が足りないことを、~する力量が不足しているといいます。
「insufficient」の使い方
“insufficient”は形容詞です。
足りていないという意味で使用をします。
“insufficient”が指す足りていないとは、物質が十分でないこと、能力が十分でないことです。
「not enough」とは?
“not enough”には、十分でないという意味があります。
“enough”は十分という意味を持つ語です。
「十分」には程度があります。
まず、あまりほど十分という意味があります。
必要よりも多いということです。
たとえば、10人を自宅に招いて食事をしたとします。
この10人が満足するほど食事があり、それでもまだ余るような状態が、ありあまるほど十分が意味するものです。
十分は、必要なだけはあるということも指しています。
必要を満たし、それよりも多いことではありません。
必要を満たすだけに、何とか足りるといった意味です。
もうたくさんだ、という意味で十分を使うこともあります。
「苦労はもう十分だ」といったようなものです。
“not enough”が意味する「十分」とは、あまりほどに十分のことです。
“not”で否定しているので、あまるほど十分にはないという意味になります。
「not enough」の使い方
足りていない、必要を満たしていないという意味で使用をします。
“not nearly enough”と“not”と“enough”の間に“nearly”を入れると、全然足りないという意味になります。
「insufficient」と「not enough」の違い
足りていないという意味を持つ2つの言葉ですが、「足りない」の意味合いに違いがあります。
“insufficient”は、何かをするのに足りていないことです。
材料や能力などが不足していることをいいます。
“not enough”は、満足するほどではないという意味です。
まとめ
不足という意味が似ている2つの言葉ですが、一方は~するのに不足していること、もう一方は満足でないことで、意味合いが異なります。