この記事では、“honest”と“sincere”の違いを分かりやすく説明していきます。
「honest」とは?
“honest”の主な意味は4つです。
1つめは、誠実で不正なことをしないです。
誠実とは、自分だけのことを考えるのではなく、偽りのない心で思いやりを持って人や物事に対することをいいます。
そういった態度のことを“honest”は意味しています。
たとえば、適切な価格で品物を販売する、子どもに真心を持って対応するなどをいいます。
2つめは、誠意ある、公正な、生活や職業がまっとうなです。
悪いことをしていませんよ、といった意味になります。
3つめは、意見や説明などがごまかしのないです。
ごかましとは、人の目をだますことです。
自分の利益だけを考えて人をだますとか、よく見せようとして欺くとかがないことを意味しています。
4つめは、つつましい、質素なです。
贅沢をしていないさまをいいます。
「honest」の使い方
形容詞として、誠実な、誠意のあるという意味で使用をし、他の語や節を修飾します。
“honest person”とすると正直者です。
“honest”の後に名詞や節をつけると、誠実な○○といった意味になります。
「sincere」とは?
“sincere”には2つの意味があります。
1つめは、うそ偽りのないです。
本当のことではないものを言わないという意味になります。
人からよく見られようと、本当のことでないものを話す人がいますが、このような態度はうそ偽りのない態度とはいえません。
“sincere”は本心から言うということを指しています。
もう一つの意味は、感情や行動などが本心からのです。
うその感情や行動ではないという意味です。
本当は嫌なのにうれしそうな態度を見せることはできます。
しかし、これは本心ではありません。
うれしいときにはうれしそうにする、悲しいときには悲しそうにするのが、本心からの感情です。
「sincere」の使い方
“sincere”は形容詞で、他の語や節を修飾する形で使用をします。
“sincere effort”とすると、誠実な努力という意味になります。
“sincere”の後に語や節をつけると、本心からの○○といった意味になります。
もともとの意味は、「きれいな」「染まっていない」です。
うそ偽りのない態度は、「うそ」に染まっていないといえます。
「honest」と「sincere」の違い
誠実という意味が似ていますが、ニュアンスが異なります。
“honest”は不正がないという意味合いです。
正しくない行いをしていない、正しくないことを言っていないといったことをいいます。
“sincere”は本当の気持ちという意味合いです。
飾っていない、染まっていない心や態度のことをいいます。
まとめ
誠実という意味が似ている2つの言葉ですが、不正がないというニュアンスなのか、染まっていないというニュアンスなのかという点に違いがあります。