この記事では、「詰碁」と「囲碁」の違いを分かりやすく説明していきます。
「詰碁(つめご)」とは?
「詰碁」とは「囲碁において、石の死活に関する局面を出題し、その手順を研究するための碁」を意味する言葉です。
囲碁では、「相手に絶対に取られることのない石」と「取られても新しく取られない石を置ける石」を活きた石、そして、それ以外の相手に取られる意志を死んだ石と言います。
これらを合わせて「死活」と呼ぶのです。
「人が活きるか死ぬかということ」や「商売や会社において致命的な事柄」のことを「死活問題」と言いますが、この「死活」は囲碁の「死活」に由来しています。
「詰碁」は将棋における「詰将棋」に対応するとされています。
「詰碁」の使い方
「詰碁」は名詞として使われています。
「囲碁」とは?
「囲碁」とは「碁」や「碁を打つこと」を意味する言葉です。
「囲碁」は対戦者が交互に盤上へ石を置いていき自分の石で囲んだ領域の広さを競うボードゲームです。
「囲碁」は中国の春秋戦国時代にはすでに存在していたとされており、5世紀に朝鮮へ、7世紀に日本へ伝わったとされています。
現在では、北アメリカ、南アメリカ、ヨーロッパにも囲碁が普及しており、世界80ヵ国以上で親しまれているそうです。
「囲碁」の使い方
「囲碁」は名詞として使われています。
「詰碁」と「囲碁」の違い
「碁」そのものや「碁を打つこと」を意味する言葉が「囲碁」であり、その「囲碁」において、死活を問う問題のことを「詰碁」と言います。
「詰碁」の例文
・『詰碁の問題を説いて、囲碁の実力を磨く努力をする』
・『子どもの頃、祖父と一緒に詰碁をやっていた思い出がある』
「囲碁」の例文
・『彼は子どもの頃から囲碁が強かったので、プロになるのは必然だったのだろう』
・『新しい趣味として始めた囲碁に今とてもハマっている』
まとめ
ボードゲームである碁やその碁を打つことが「囲碁」であり、その「囲碁」において、死活を問う問題のことが「詰碁」ということでした。