この記事では、「清々しい」と「爽やか」の違いを分かりやすく説明していきます。
「清々しい」とは?
「清々しい」は、「すがすがしい」と読みます。
「きよきよしい」「せいせいしい」は誤りであるため、注意しましょう。
「清」の文字は、さんずいが示す「流れる水」と、青が示す「青い草」で成り立ち、水中の水草が見えるほど澄んでいる様子を表しています。
「清」を重ねて「清清しい」と表現する場合もあり、「清々しい」とは、すっきりと澄んでいる様子、清らかで心地よい様子を表す言葉となります。
「爽やか」とは?
「爽やか」は「さわやか」と読み、さっぱりと心地よい様子、気持ちが晴れやかな状態を表す言葉です。
「爽」の文字は、「日」+「喪」の組み合わせを省略したものと言われており、太陽、犬の姿、死人への捧げものなどが描かれています。
このことから、本来は「明るくなる」「夜明け」「滅びる」「敗れる」などの意味がありますが、「陽が昇り、喪が明けていく」といったニュアンスも感じられることから、「晴れやか」「さわやか」「すがすがしい」といった意味合いの言葉として「爽やか」が用いられるようになったようです。
「清々しい」と「爽やか」の違い
「清々しい」と「爽やか」は、どちらも「さわやかで澄んだ様子」のニュアンスが感じられる言葉ですが、文字の由来による意味合いの変化に違いがあります。
「清」の文字は澄んだ水をイメージさせ、「爽」は夜が明けていく様子をイメージさせます。
「清々しい気分だ」や「爽やかな風を感じる」のように使うことができ、どちらも心地よさや爽快さを表す言葉であることがわかります。
また、「清々しい」は「心が澄み切った状態」、「爽やか」は「心が晴れ渡った状態」としても用いることができます。
まとめ
いかがでしたか。
「清々しい」と「爽やか」は、どちらも心地よい状態を指す言葉ですが、文字の由来や元々の意味合いに違いがあります。
特に、「爽」の文字の「喪」のイメージには意外性があるといえるでしょう。