騙された?羽毛布団セットなのに敷き布団は羽毛じゃない?
この記事では、「掛け布団」と「羽毛布団」の違いを分かりやすく説明していきます。
「掛け布団」とは?
海外にも「掛け布団」的なものはありますが、日本の様に中綿素材に多様性はありません。
よって「掛け布団」は就寝中の保温効果により体温を一定温度に維持するための寝具と定義していいでしょう。
中綿としては綿や化学繊維、羽毛等が一般的であり、それを布団皮に詰めたうえで、偏りなどが発生しない様に調整した物です。
当然ながら中身の素材によって保温性、保湿性は変化しますし、同様に量によっても変化します。
「羽毛布団」とは?
布団の中身である中綿が羽毛なのは当然の事。
ダウンジャケット等と同様にダウンとフェザーが混合して詰められています。
その比率がダウン50%以上のものを「羽毛布団」と呼びます。
逆にフェザーが多いものは「羽根布団」と呼んでいいでしょう。
値段の違いは内部のダウンとフェザーの質の違いになります。
ダウンの特性上「掛け布団」向きなのは間違いありません。
良く新生活開始時期に「羽毛布団」セットなる物が販売されていますが、「羽毛布団」は掛け布団だけなのが常だと言っていいでしょう。
「掛け布団」と「羽毛布団」の違い
「掛け布団」と「羽毛布団」の違いを、分かりやすく解説します。
「掛け布団」は基本的には体温を一定に保つ、保温性を重視したものが多いと言えるでしょう。
「羽毛布団」はその「掛け布団」の中でも高級感と保温性、保湿性に富んだ人気種になります。
基本的にはダウンもフェザーも「敷き布団」向きの素材ではありません。
このため「羽毛布団」セットなる抱き合わせ販売がされていても実際に「羽毛布団」なのは間違いなく「掛け布団」のみです。
「羽毛布団」を「掛け布団」にした場合のメリットは言うまでもなく認知されていますが、デメリットも存在します。
近年では羽毛による微細な埃を吸う事で過敏性肺炎や長期使用による間質性肺炎のリスクがある事がわかりました。
また僅かに入っているフェザーの芯により敏感肌の方は皮膚炎を起こす事もあります。
まとめ
「掛け布団」の種類の1つとして「羽毛布団」は存在します。
「羽毛布団」はその特性上「敷き布団」には向いていないため、ほぼ「掛け布団」のみだと言っていいでしょう。
軽く保温性や保湿性に優れ長所だけしか目につかなかった「羽毛布団」ですが、「掛け布団」として利用した場合、羽毛埃を吸い込んだり、鳥アレルギーを発症するリスクも近年では知られる様になりました。