「アドオン開発」と「カスタマイズ」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「アドオン開発」と「カスタマイズ」の違いとは?違い

SAPのERPといえば、すでに全世界でERPパッケージの事実上の標準として、大企業を中心に多くのユーザーがいます。

そのSAPの開発といえば「アドオン開発」を意味します。

それでは、この「アドオン開発」とはどういう意味でしょうか。

また、「カスタマイズ」とは、どう違うのでしょうか。

この記事では、「アドオン開発」「カスタマイズ」の違いを分かりやすく説明していきます。

「アドオン開発」とは?

「アドオン開発」とは、ドイツのソフトウェアメーカーの世界的に有名なSAP社が開発したERP(Enterprise Resource Plannning)のパッケージの開発において、追加のコードをプログラミングして、それを動かすことによってユーザーの要求に対応するものです。


「カスタマイズ」とは?

「カスタマイズ」とは、前述のSAPのERPパッケージにおいて、コードの開発を行わないでユーザーの独特な要求に対応するための手段として元々提供されているものです。

ほとんどの作業はGUIで行われ、必要な項目を埋めて行くことによって、実質的なアプリケーション開発が行えます。


「アドオン開発」と「カスタマイズ」の違い

「アドオン開発」「カスタマイズ」の違いを、分かりやすく解説します。

この2つは、SAP社のERP製品におけるアプリケーション開発の手法に関するものであるのは同じですが、根本的な違いがあります。

この2つの違いを最も簡単に説明するなら、SAPが作り込んでいるアプリケーションをそのまま使用するのが「カスタマイズ」であり、新たにプログラムを書き足してユーザーの要求に対応するのが「アドオン開発」ということになります。

したがって、「カスタマイズ」作業で行うのは主にマスターの整備とパラメータの設定です。

それに対して、「アドオン開発」では、実際にABAPと呼ばれるプログラミング言語を使用してコードを追加して稼働させることになります。

「アドオン開発」の例文

・『「アドオン開発」の仕事を行うためにはABAPの知識が必須です』
・『「アドオン開発」は、ユーザーのユニークな要件に対応するために行うものです』

「カスタマイズ」の例文

・『「カスタマイズ」を行う際にはSAPのコンポーネントのアーキテクチャを理解している必要があります』
・『動いているアプリケーションのコードを変えないのが「カスタマイズ」です』

まとめ

この記事では、「アドオン開発」「カスタマイズ」の違いを、解説してきました。

SAPのERPはすでに「S/4HANA」に移行して長い時間が経っていますが、実際には現在もERP6を使用し続けている会社はたくさんあります。

今後そのサービスの終了に備えて、現在は移行のプロジェクトが多く動いています。

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