この記事では、「企業理念」と「経営理念」の違いを分かりやすく説明していきます。
「企業理念」とは?
「企業理念」とはそのお店や会社の企業としての軸となっているコンセプトです。
たとえばファミリーレストランであれば顧客確保のために個人単位ではなく家族単位での利用を狙うというコンセプトがありますが、その企業ごとに異なるコンセプトこそが企業理念です。
企業理念は企業としての経済活動を支えている柱となるものなので、経営者が変わっても大きく変わることはほとんどありません。
企業理念を明確にしておくことで、経営においてどういった工夫や判断をするべきかもわかりやすくなります。
「経営理念」とは?
「経営理念」とはそのお店や会社を経営する人がどのようなポリシーや方針によって経営を進めるかの考えです。
企業としてのコンセプトが同じでも経営者によってどうそのコンセプトを実現するかは違います。
先に例として挙げたファミリーレストランであれば、大人でも子供でも楽しめる料理や空間の提供で家族連れで入りやすくするという考えをする人もいれば、人数が多くても利用しやすい手頃な価格にすることで大人数の家族でも入りやすくするべきと考える人もいるでしょう。
こういった経営者が企業の経営をどのように進めるべきと考えているかが経営理念です。
「企業理念」と「経営理念」の違い
「企業理念」と「経営理念」の違いを、分かりやすく解説します。
企業としてどういった事業を行うかのコンセプトが「企業理念」で、その企業の経営者がどのように経営を進めるかの考えが「経営理念」です。
「企業理念」は企業自体が大きく様変わりしなければ基本的に変わりませんが、「経営理念」は経営者一人ひとり違う考えを持つので代替わりごとにガラリと変わることも多いでしょう。
まとめ
企業の柱となる事業コンセプトが「企業理念」で、経営者のどう経営するかという考えが「経営理念」になります。
企業としてはまず企業理念が事業の大本のコンセプトとして存在し、それに従って経営者が企業理念を実現するためにどういう方法をとるべきと考えているかが経営理念という関係です。