「天気予報」と「天気予想」はどちらも未来の天気を前もって知ることを意味する言葉です。
2つの言葉はどんな違いで使い分けられているのでしょうか。
今回は、「天気予報」と「天気予想」の違いを解説します。
「天気予報」とは?
「天気予報」とは、「過去の統計や観測データなどから推測される未来の天気を前もって知らせること」を意味する言葉です。
「天気予報」の使い方
自然現象である天気はランダムに変化するものであり明日の天気が何であるのか事前に知ることはできません。
確定情報としては分からない天気ですが過去の情報や観測から得られたデータなどを参考にある程度高い精度で推測することが可能です。
科学的手法によって推測された未来の天気を事前に知らせる行為が「天気予報」です。
個人の判断や感覚なども影響しますが基本的には科学的手法によって推測されたものであり科学的合理性が認められます。
「天気予想」とは?
「天気予想」とは、「未来の天気がどうなるのか事前に見当をつけること」を意味する言葉です。
「天気予想」の使い方
物事の変化や成果についてまだ結果がわからない段階で見当をつけることを「予想」といいます。
「天気予想」とは天気を予想すること、つまりどうなるのかわからない未来の天気についてこうなるだろうと想像し思い描くことを表します。
「天気予報」と「天気予想」の違い
「天気予報」には未来の天気について前もって想像し世間に伝えるという「知らせ」の意味合いが含まれるのに対し、「天気予想」は天気を想像し見当をつけるだけで人に知らせる要素は含まれません。
気象予報士などが行った「天気予想」の内容を世間に伝える行為が「天気予報」です。
「天気予報」の例文
・『天気予報を見る』
・『一週間の天気予報が発表された』
「天気予想」の例文
・『天気予想が的中した』
・『彼の天気予想は当たったためしがない』
まとめ
「天気予報」と「天気予想」では全く意味が異なります。
人に伝えているかどうかを基準にして区別しましょう。