「門前雀羅」と「閑古鳥が鳴く」の違いとは?分かりやすく解釈

「門前雀羅」と「閑古鳥が鳴く」の違いとは?違い

この記事では、「門前雀羅」【もんぜんじゃくら】と「閑古鳥が鳴く」【かんこどりがなく】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「門前雀羅」とは?

家を訪れる客もなく、家の前は静まりかえっているさまを表すのが「門前雀羅」【もんぜんじゃくら】です。

人影さえない門の前にはたくさんの雀が油断してゆっくり歩くので、網を張ればすぐ生け捕りにできるといった意味が由来になっています。

そんな門の前も以前は人気店で客が多く来ていたのに、店内が古くなったとか、近くに同じような店ができて来客がないなどぴたりと誰も食べにこなくなったという残念な状況を表す言葉です。


「閑古鳥が鳴く」とは?

店にまったく客が来ないため商売ができないといった困る状況を「閑古鳥が鳴く」【かんこどりがなく】といいます。

「閑古鳥が鳴くほど店が流行らない」といった使い方をするときは、客がほとんどこないのでもう店を畳んでしまいたいと考える店主の嘆きを表すのです。

このように勢いもなく、静かな時が過ぎる店内の寂しいさまを伝えるとき使われています。


「門前雀羅」と「閑古鳥が鳴く」の違い

「門前雀羅」「閑古鳥が鳴く」の違いを、分かりやすく解説します。

訪問客もなく、人の姿さえ見なくなった状況を「門前雀羅」といいます。

使い方としては、「門前雀羅を張ったようだ」と門の前が静まりかえった状況を4文字で表すのです。

もう一方の「閑古鳥が鳴く」は人が多く通るような場所であるのに、客がほとんど来ないという状況を表します。

元々はカッコウという鳥の鳴き声が悲しそうに誰もいない場所で響き渡るところを店主の嘆きとして示す言葉です。

「門前雀羅」の例文

・『商品に不具合が出てから、門前雀羅を張る状態が何年も続く』
・『2人の子供が独立した後は客もなく、門前雀羅を張る』

「閑古鳥が鳴く」の例文

・『子供の頃からやりたかった店を開店したが、閑古鳥が鳴く』
・『閑古鳥が鳴く店から依頼があり、客を呼ぶ新商品を考えた』

まとめ

ほとんど同じ意味をもつ言葉ですが、使い方に違いがありますので、どのように使えばそのひっそりとした活気がない状態を表せるかを考えて使うといいでしょう。

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