「トラックパンツ」と「ジャージ」はどちらも運動用の衣類を表す言葉です。
この2つはどのような違いで区別すればいいのでしょうか。
今回は、「トラックパンツ」と「ジャージ」の違いを解説します。
「トラックパンツ」とは?
「トラックパンツ」とは、「陸上競技のトラック&フィールドで着用されていたことに由来する運動着」です。
「トラックパンツ」の使い方
陸上競技は砲丸投げややり投げなど競技場の内側で行われる「フィールド競技」100m走やリレーなど競技場内の外周部に設けられたコースで行われる「トラック競技」マラソンや競歩など競技場の外で行われる「ロードレース競技」の3つに大別されます。
陸上競技のうちロードレース競技を除く2つの競技を合わせてトラック&フィールドといい、トラック&フィールドの選手たちが着用していたことに由来する下半身用の運動着が「トラックパンツ」です。
「ジャージ」とは?
「ジャージ」とは、「ポリエステル繊維を平編みして作った生地を素材に用いた運動着」のことです。
「ジャージ」の使い方
ポリエステル製の柔らかくて丈夫な生地を素材に使った運動着の総称です。
本来はポリエステル繊維を平編みにして作る布地を「ジャージ」といいますが、ほとんどの用途が運動用の衣服であることからポリエステル製の運動着の総称として使われています。
丈夫で柔らかく体の動きを阻害しないことから運動着として広く利用されており学校の体育の授業で着用する運動着のほとんどが「ジャージ」です。
楽に着られるため普段着や部屋着としても使われています。
「トラックパンツ」と「ジャージ」の違い
陸上競技に由来する運動着が「トラックパンツ」で、ポリエステル製の運動着が「ジャージ」です。
現在一般的に使用されている運動着の多くは陸上競技に由来するデザインかつポリエステル製なので「トラックパンツ」と「ジャージ」はほぼ同じものを指しています。
「トラックパンツ」の例文
・『トラックパンツを履く』
・『トラックパンツで運動する』
「ジャージ」の例文
・『ジャージに着替える』
・『ジャージを洗濯する』
まとめ
「トラックパンツ」と「ジャージ」は本来別々のものを指していましたが現在ではほぼ同じ意味で使われています。
混同しないようきちんと理解しておきましょう。