この記事では、「後述」と「後記」の違いを分かりやすく説明していきます。
「後述」とは?
「後述」は「後で述べること」を意味する言葉です。
「後述」の使い方
「後述」は名詞として使われています。
「後記」とは?
「後記」は「本文の後に書き記すことやその文章」、「その文章より後の方に書くこと」、「後世に残る記録」を意味する言葉です。
「後記」の使い方
「後記」は名詞として使われています。
「後述」と「後記」の違い
「後述」は主に「後で述べること」という意味合いを表し、「後記」は主に「後で書き記すこと」という意味合いを表します。
「述べる」には「考え」や「意見などを口に出して言う」、「文章で表す」という意味が含まれています。
したがって、「後述」は後から口に出して言う場合にも後から文章で書き記す場合にも使うことが可能なのです。
そして、「後述」が含める意味の中に「後記」の意味も含まれていると解釈できるでしょう。
「後述」や「後記」と同じような意味を含める類義語には「下記」や「後項(こうこう)」、「下記」などがあります。
「後述」の例文
・『後述する内容の中におかしな点はありますか?』
・『詳しい内容については後述します』
・『前述している内容と後述している内容に矛盾が生じている』
・『前述でまず仮説を提示し、後述で提示した仮説を証明する』
「後記」の例文
・『詳しい内容は後記した通りになります』
・『前半で並べられた謎の真相が後記で明らかとなる』
・『編集後記の書き方について先輩に教えてもらった』
・『作者の生い立ちについては第1章の後記に詳しいことが書かれている』
まとめ
「後述」には「後から口にして述べる」や「後から文章で書き記す」という意味が含まれています。
そして、「後記」も「後から文章で書き記す」という意味を表します。
したがって、「後述」が含める意味の中に「後記」も含まれるということでした。