「信用売り」と「空売り」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「信用売り」と「空売り」の違いとは?違い

株式の売りに関係する言葉として「信用売り」「空売り」があります。

この2つは具体的にどのような違いで区別されているのでしょうか。

今回は、「信用売り」「空売り」の違いを解説します。

「信用売り」とは?

「信用売り」とは、「証券会社から株を借りて売ること」を意味する言葉です。


「信用売り」の使い方

株式取引には現金で売買し株券の現物をやり取りする取引と、信用を元にお金や株券を借りてやり取りする取引の2種類があります。

現金で現物株式を売買する取引を「現物取引」といい、信用をもとにお金や株式を借りてやり取りする取引を「信用取引」といいます。

信用取引のうち証券会社からお金を借りて株式を購入する行為が「信用買い」で、保有していない株式を証券会社から借りて売る行為が「信用売り」です。


「空売り」とは?

「空売り」とは、「保有していない株を借りて売ること」を意味する言葉です。

「空売り」の使い方

株が値上がりしそうな場合は購入して値上がりした後に売却すれば差益を得られますが、値下がりしそうな場合は現在の株価で売却し値下がりした後に買い戻すことで差益を得られます。

値下がりしそうな株がある時に誰かから株式を借りて現在の価格で売り安くなったら買い戻して借りていた株式を返済し売値と買値の差額を利益として得る売り方のことを「空売り」といいます。

「信用売り」と「空売り」の違い

「信用売り」「空売り」の違いは「株式を借りる相手」です。

どちらも保有していない株を借りて売る行為を表しますが「信用売り」は証券会社を通じて株式を借りるのに対し「空売り」は大株主と直接交渉して借りるなど証券会社以外の相手から株式を借りる場合も含みます。

「信用売り」の例文

・『100万円までなら信用売りできる』
・『現物売りの前に信用売りで様子を見る』

「空売り」の例文

・『空売りした株が暴落し巨額の利益を得た』
・『空売りが規制された』

まとめ

「信用売り」「空売り」はほぼ同じ意味ですが株式を借りる相手の違いで区別されます。

株式取引ではよく聞く言葉なので意味を正確に理解しておきましょう。

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