この記事では、「余生」と「残命」の違いを分かりやすく説明していきます。
「余生」とは?
「余生」とは、余った人生と書きます。
余った人生とは、盛りの時期を過ぎた残りの生涯を意味します。
多くの場合、現役を退いて以降の人生を「余生」と言います。
定年退職した後が一般的に「余生」となり人それぞれの「余生」があります。
決して、マイナスイメージのある言葉ではありません。
「余生を楽しむ」や「余生を有意義に過ごす」「余生を故郷で過ごす」など、定年退職後の暮らし方として様々な場面で用いられます。
「残命」とは?
「残命」とは、残された命と書きます。
あと何年生きられるのか。
それが「残命」です。
一般的に健康な人に用いられる言葉ではなく重い病気を抱えた人に用いられる言葉です。
日常会話においては、類語関係にある「余命」が用いられることが多くなります。
「余生」と「残命」の違い
「余生」と「残命」の違いを、分かりやすく解説します。
同じ「命」に関する言葉でも、それぞれの言葉が持つイメージやニュアンスに違いがあります。
「余命」は決してマイナスイメージを持つ言葉ではなく、現役時代を終えた後の残りの人生を意味する言葉になります。
そのため、基本的に健康な人に対し用います。
一方、「残命」はあと何年生きられるのか。
といった意味があり、一般的に重い病気を抱えた人に用いられる言葉です。
病気を患い残された寿命があとわずかだといった意味として用いられます。
「余生」の例文
・『私の余生は故郷に帰りのんびり過ごすと決めています』
・『現役時代、家族のために一生懸命駆け抜けてきたのだから余生ぐらい自由になりたい』
「残命」の例文
・『父の残命を医師から聞き家族みんな涙しました』
・『自分の残命を知り悔いのない残りの人生を送りたいと思いました』
まとめ
以上のように、同じ「命」に関係する言葉でも、それぞれの言葉が持つニュアンスが異なります。
そのため、使用する際には注意が必要です。