この記事では、「お悔やみ申し上げます」と「ご冥福をお祈りします」の違いを分かりやすく説明していきます。
「お悔やみ申し上げます」とは?
「お悔やみ申し上げます」とは遺族に対して故人へ弔いの言葉を言わせてもらいますという意味になります。
お悔やみは故人への弔いを指す言葉であり、「お悔やみ申し上げます」は故人の遺族に対してそういった言葉を掛けさせていただきますよという断りです。
それと同時に自分も故人が亡くなったことを悲しく思っているという表現であり、遺族の悲しみに共感する言葉という意味もあります。
「ご冥福をお祈りします」とは?
「ご冥福をお祈りします」とは故人に対して死後の幸せを祈るという意味の言葉です。
人が生命を終えて亡くなってもそれで終わりではなく、天国にいくか生まれ変わるかは別として死者の魂はなんらかの形で続くと考えられています。
そのなんらかの形で続く行き先が幸福でありますようにと故人のために祈る言葉が「ご冥福をお祈りします」です。
故人の行末を案じる言葉なので遺族に向かって挨拶として使う言葉ではありますが、遺族のために言っている言葉ではありません。
「お悔やみ申し上げます」と「ご冥福をお祈りします」の違い
「お悔やみ申し上げます」と「ご冥福をお祈りします」の違いを、分かりやすく解説します。
故人へ弔いの言葉を掛けさせてもらいますという断りが「お悔やみ申し上げます」で、死後も幸福であることを祈る言葉が「ご冥福をお祈りします」です。
「お悔やみ申し上げます」は遺族に向けた遺族のための言葉ですが、「ご冥福をお祈りします」は遺族に向けて言ったとしても故人のための言葉です。
まとめ
お葬式や弔問の際には必ずと言っていいほどどちらかあるいは両方が使われますが、「お悔やみ申し上げます」と「ご冥福をお祈りします」は誰のために言う言葉かと具体的にどういう意味かが違います。
どちらを言うべきかわからなくなった場合には「お悔やみ申し上げます」とともに「ご冥福をお祈りします」と両方使ってしまっても問題ありません。