宗教に関係する言葉として「一神教」と「多神教」があります。
2つの言葉はそれぞれ何を意味しどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「一神教」と「多神教」の違いを解説します。
「一神教」とは?
「一神教」とは、「神はただひとつの存在であると信じる宗教」を指す言葉です。
「一神教」の使い方
人間とは異なる超越的な存在のことを「神」といいます。
神という概念は多くの宗教に見られるもので神を信じる行為こそが宗教であるとも言えます。
人間とは異なる不可思議な存在という点は共通していても宗教により神のとらえ方はさまざまです。
姿形や能力はもちろん、宗教により神の数も異なります。
神はただ一つの存在でそれ以外に存在しないと考える宗教を「一神教」といいます。
「一神教」において神は唯一絶対の存在です。
信仰の対象が限定されているので熱心な信者が多い反面、他の宗教を認めない不寛容な一面があるのも特徴です。
「多神教」とは?
「多神教」とは、「神がたくさんいると考える宗教」を指す言葉です。
「多神教」の使い方
超常的な存在である神の存在は唯一絶対ではなく人間と同じように個性を持ついろいろな神がいると考える宗教を指します。
森の神や山の神、生命の神などの多くの神がいろいろな分野に分かれていると考えられそれぞれが独自に信仰の対象になっています。
「一神教」と「多神教」の違い
「一神教」と「多神教」の違いは「神の数」です。
神は唯一絶対の存在で他に存在しないと考えるのが「一神教」で、異なる個性を持つ多くの神が存在すると考えるのが「多神教」という違いで区別されます。
「一神教」の例文
・『キリスト教は一神教である』
・『一神教のイスラム教は教義が厳格だ』
「多神教」の例文
・『神道は八百万の神を奉じる多神教だ』
・『ヒンズー教は多神教です』
まとめ
「一神教」と「多神教」は神の数の違いで区別されます。
宗教理解の基本なので違いを知っておきましょう。