コンピュータで多くのデータを処理するために使われるのがデータベースです。
現在一般的に使われているのはその中でもリレーショナルデータベースというものですが、その設計において必ず作られるのが「ER図」です。
この「ER図」でまず定義されるのが「エンティティ」です。
それでは、この「エンティティ」とはどういう意味でしょうか。
また、「テーブル」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「エンティティ」と「テーブル」の違いを分かりやすく説明していきます。
「エンティティ」とは?
「エンティティ」とは、英語の「entity」をカタカナ表記したもので、「実体」という意味で、データベースの設計において最も重要なデータの塊のことです。
前述の「ER図」ではこの「エンティティ」と「リレーション」でできています。
「テーブル」とは?
「テーブル」とは、英語の「table」をカタカナ表記したもので、元々は家具の「テーブル」のことを表すものですが、同時に「表」のことです。
データベースの構造においては、データを格納するための単位のことを示します。
最も分かりやすく説明すると、Excelの表一つが一つの「テーブル」になります。
「エンティティ」と「テーブル」の違い
「エンティティ」と「テーブル」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、リレーショナルデータベースで扱う単位に関する定義であるという部分は同じです、しかし、実は根本的な違いがあります。
この2つの決定的な違いを最も簡単に説明すると、そもそも「エンティティ」はデータベースの物理構造上は存在せず、存在するのは「テーブル」のみです。
概念的に説明すると、「エンティティ」が実際のデータの入れ物とて完成されたものが「テーブル」ということもできるでしょう。
例えば「住所」という「エンティティ」には、郵便版高、都道府県、市町村、番地などがあり得ますが、そこに実際のデータ「111-1111」「東京都」などのデータが格納できるようにした入れ物が「テーブル」ということになります。
まとめ
この記事では、「エンティティ」と「テーブル」の違いを、解説してきました。
序文で述べた「ER図」ですが、基本的には扱うデータから「エンティティ」を定義して、その「エンティティ」の間の関係、すなわちリレーションを明確にすることが基本になります。
この方法論は、1975年に発明されてから今までずっと基本的には変わることなく使用され続けているのです。