この記事では、「いらした」と「いらっしゃった」の違いを分かりやすく説明していきます。
「いらした」とは?
「いらした」は「来た」、「行った」、「居た」の意味で使われている尊敬語になります。
また、「いらした」は「いらっしゃった」を短縮した言い方でもあります。
「いらっしゃった」は日常的によく用いられる言葉ですが、語形が長いので、それよりも言い易い「いらした」の言葉を使用する場合があります。
「いらっしゃった」とは?
「いらっしゃった」は「いらっしゃる」の過去形です。
そして、「いらっしゃる」は「入(い)らせらる」が語源の尊敬語になります。
「入らせらる」は「お入(はい)りになる」という意味です。
また、「いらっしゃった」は「来た」、「行った」、「居た」の意味がある尊敬語です。
「いらっしゃった」と似た意味がある言葉としては、「おいでになった」、「来られた」、「お越しになった」、「お見えになった」、「おられた」、「行かれた」などが挙げられます。
「いらした」と「いらっしゃった」の違い
「いらした」と「いらっしゃった」の違いを、分かりやすく解説します。
「いらした」は「いらっしゃった」を省略した言い方です。
また、「いらした」、「いらっしゃつた」はどちらも、「来た」、「行った」、「居た」を意味する尊敬語になります。
「いらした」と「いらっしゃった」には、このような違いが見られます。
「いらした」の例文
・『今度いらした時に、それをお渡ししますね』
・『私の留守中に、どなたかがいらしたようです』
「いらっしゃった」の例文
・『昨日はどちらへいらっしゃつたのですか?』
・『その方は私が到着した時には、すでにいらっしゃったようです』
まとめ
今回は「いらした」と「いらっしゃった」の意味や違いなどについて、ご紹介してきました。
「いらした」と「いらっしゃった」、それぞれの言葉の意味や違いを知ることで、より適切に使えるようになるでしょう。