「直情径行」と「短慮軽率」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「直情径行」と「短慮軽率」の違いとは?違い

この記事では、「直情径行」「短慮軽率」の違いを分かりやすく説明していきます。

「直情径行」とは?

「直情径行(ちょくじょうけいこう)」は、感じるまま自分のしたいことをやり通す、礼儀知らずな態度を指します。

これは二つの単語「直情(ちょくじょう)」「径行(けいこう)」で構成される四字熟語です。

「直情」「径行」のそれぞれの意味を見てみると、「直情」はいつわりのない感情を持つこと、感じるまま、という意味を表しており、「径行」は自分の思うままその通りにやり通すことを表しています。

また「直」「径」はどちらも「まっすぐ」という意味を持っており、「直情径行」は自分の気持ちを曲げずにやり通すニュアンスを含みます。

ただし、良い意味では使われません。

「直情径行」「周囲に気を遣うことなく自分が感じたことをそのまま態度や言葉に出す、礼儀知らずな態度」を表しています。


「短慮軽率」とは?

「短慮軽率(けいそつたんりょ)」とは、よく考えずにすぐ行動に移してしまうさまを指します。

これは二つの単語「短慮(たんりょ)「軽率(けいそつ)」で構成される四字熟語です。

「短慮」「軽率」のそれぞれの意味を見てみると、「短慮」は注意深さや考えが不十分であること、「軽率」はよく考えず軽々しく実行してしまうことを表しています。

「短」「軽」は、どちらも「足りない」というニュアンスを含んでおり、「短慮軽率」は思慮や注意深さが足りない様子を表します。

つまり、「短慮軽率」「案を練ったり計画を立てたりすることなく、思いつくまま決断したり行動に移してしまう、軽はずみな様子」を表す言葉になっているのです。


「直情径行」と「彼氏」の違い

「直情径行」「短慮軽率」の違いを、分かりやすく解説します。

「直情径行」「周囲に気を遣うことなく、自分のしたいように振る舞ったり、感じたことを率直に態度に出すこと」を表し、「短慮軽率」「後々のことを考えずにに軽々しく行動に移してしまうこと」を表します。

「直情径行」「短慮軽率」は、深く考えず行動に走ってしまうさまを表しているところがよく似ていますが、使われている漢字を見てもわかるように、それぞれの言葉が持つニュアンスは異なります。

「直情径行」の例文

・『上司は直情径行をするタイプで大人げがない』
・『彼は、直情径行な性格が欠点だが、実行力があるところは高く評価できる』

「短慮軽率」の例文

・『短慮軽率な性格がトラブルを招いている』
・『もう成人なのだから、短慮軽率な行動は慎んでほしい』

まとめ

「直情径行」は、自分の感じるままにふるまうこと、「短慮軽率」は思いつくまま軽々しく行動に移すことです。

どちらもよく考えず行動に走る様子を表していますが、言葉の持つ意味には違いがあります。

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