この記事では、「長丁場」と「長期戦」の違いを分かりやすく説明していきます。
「長丁場」とは?
「長丁場」には、長い道のり、一つの事柄が一段落するまでに長くかかること、演劇などで時間が長くかかること、といった意味があります。
言葉の由来は江戸時代に遡ります。
江戸時代に東海道などにある宿場と宿場の間の距離が長いことを「長丁場」と言っていました。
そこから、距離が長いだけでなく一つの事柄が終わるまでの時間などを意味する言葉になりました。
類義語には「長期間」や「長期的」「長時間」「長時間に及ぶ」などがあります。
「長期戦」とは?
「長期戦」には、長期にわたる戦い、物事の解決までに時間がかかること、といった意味があります。
「戦う」という漢字が用いられていることから主に戦いにまつわる場面で使用されることが多い言葉です。
「今回の試合は長期戦となった」など、スポーツの場面で用いられることが多くなります。
類語には「長期にわたる」や「長い期間の」「長時間」などがあります。
「長丁場」と「長期戦」の違い
「長丁場」と「長期戦」の違いを、分かりやすく解説します。
「長丁場」と「長期戦」共に時間の長さを意味する言葉になります。
「長丁場」には、長い道のり、一つの事柄が一段落するまでに長くかかること、といった意味があります。
また、「長期戦」には、長期にわたる戦い、物事の解決までに時間がかかること、といった意味があります。
このように、同じ時間の長さを意味する言葉ですが、「長丁場」の場合は、比較的、冷静に淡々とことが進むことを意味するのに対し、「長期戦」の場合は「戦い」といった意味があることから、切迫している雰囲気が濃い言葉になるといった違いがあります。
「長丁場」の例文
・『今回の仕事は長丁場になることを覚悟しておかなければならない』
・『思いのほか会議が長丁場になってしまいました』
「長期戦」の例文
・『状況を踏まえて考えると、長期戦の場合、我がチームは不利になる可能性が高い』
・『うちのチームには長期戦に挑むほどの体力はありません』
まとめ
「長丁場」と「長期戦」は共に時間の長さを意味する言葉ですが、以上のようなニュアンスの違いが存在します。