この記事では、「逆に」と「一方」の違いを分かりやすく説明していきます。
「逆に」とは?
「逆に」とは先に述べた事柄や関係とは反対であることや相反することに繋げる言葉です。
良かれと思って行動したら悪い結果になったなどの方向性が反対ということもあれば、生徒に教える側の教師が生徒に何かを教わる事になったという両者の関係性が反対という場合にも使われます。
他にも当てはまる事柄が多いから少数派である当てはまらない事柄を聞く場合など、反対になっている事柄に関しては幅広く使える言葉です。
「一方」とは?
「一方」とは先に述べた事柄を別の面や別方向から見た場合の内容や、関連性のある別のことに繋げる言葉です。
先述した事柄とは反対の様子な面もあるというような文章で使われることもありますが、絶対に反対の内容にしか繋がらないとは限りません。
特に関連性のある別のことに繋げる場合、他の物も先述したものと同じ状態だったという場合にも使われます。
「逆に」と「一方」の違い
「逆に」と「一方」の違いを、分かりやすく解説します。
先述した事柄とは反対の事柄に繋げるのが「逆に」で、別の方向から見た場合や関連性のある別物に話を繋げるのが「一方」です。
「逆に」の場合は必ずなんらかの要素が反対の内容に繋がりますが、「一方」の場合は反対の内容に繋がることもあれば反対ではない内容に繋げられることもあります。
「逆に」の例文
・『気を使いすぎたせいで逆に相手を傷つけてしまった』
・『セオリーを無視した攻め方が逆に功を奏している』
「一方」の例文
・『部下に厳しい一方で家族には優しい上司』
・『自分は持久戦を狙う一方でライバルは短期決戦を狙っているようだ』
まとめ
「逆に」は反対の事柄に繋げる言葉ですが、「一方」は別方向から見た面や関連性がある別物の話に繋げるための言葉なので、意味や使い方は大きく違います。
「逆に」は反対の性質をもつ要素に繋がることがわかりやすい言葉ですが、そういった反対の事柄にしか繋げられないので、「一方」の方がどういった内容に繋がるかという話の広がりは大きいでしょう。