「猜疑的」と「懐疑的」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「猜疑的」と「懐疑的」の違いとは?違い

この記事では、「猜疑的」「懐疑的」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「猜疑的」とは?

何かたくらみがあるのではないかと思う相手の話や、動きに疑問を持つことを「猜疑的」【さいぎてき】といいます。

簡単に信用して受け入れると騙されるのではないかと疑いを持って相手とやり取りする場面で使われている言葉です。

例えば、笑顔で近づいて来る知人であったとしても、お金を貸して欲しいと近づいてきたのではないかと思う気持ちを表します。


「懐疑的」とは?

相手の言うことを疑っていると分かる様子を「懐疑的」【かいぎてき】といいます。

心から相手に信用を寄せられず、どこか怪しいと思っては疑う気持ちに包まれている状態を表すのです。

また、否定的な考え方であるとき、「○○には懐疑的」といった言い方をします。

使い方としては、「効き目があるか懐疑的な意見が寄せられる」といったように、本当に使えるか疑うわけです。


「猜疑的」と「懐疑的」の違い

ここでは「猜疑的」「懐疑的」の違いを、分かりやすく解説します。

話を持ちかけてくる人に妬みを持っては疑問を持ち、素直に受け入れられないという意味がある言葉が「猜疑的」です。

信用してはいけないと思うとき、騙されないように考えてはやり取りします。

もう一方の「懐疑的」は、相手が言っていることは本当かと疑いを持って交流するという意味がある言葉です。

完全に相手を信用できないと思う気持ちが強く出ています。

「猜疑的」の例文

・『連続で朝帰りした私に夫は猜疑的な目を向けてくる』
・『親が倒れた日、急に表れた弟に姉は猜疑的な視線を向けた』

「懐疑的」の例文

・『弟の話し方にはどこか懐疑的な考え方が見える』
・『小さな子供に英才教育する親に対して懐疑的な考えを持つ』

まとめ

相手に疑いの目を向ける気持ちが見られる言葉を取り上げましたが、場面によってどう使えばいいか見て、うまく使い分けてみるといいでしょう。

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