「バリュエーション」と「デューデリジェンス」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「バリュエーション」と「デューデリジェンス」の違いとは?違い

この記事では、「バリュエーション」「デューデリジェンス」の違いを分かりやすく説明していきます。

「バリュエーション」とは?

「バリュエーション」とは企業の価値を純粋な金額として数値化したものです。

その企業がどれだけの利益を出しているかやどれだけ総資産があるかなどを、売り手や買い手の心情などを考慮せず複数の視点から評価し、理論上適正な数値として計算されたものがバリュエーションになります。

バリュエーションはM&Aで企業を買収する際の目安や交渉材料になるだけでなく、株価が割安か割高かの判断などにも使われる数字です。


「デューデリジェンス」とは?

「デューデリジェンス」とは企業を合併買収するにあたって、買収前に対象企業の重要な経営情報を集めて分析することです。

M&Aはその企業の経営状況や事業内容を理解した上で、自分の企業にとってプラスになる企業を買収します。

しかし少し調べて出てくるような表面的な情報ではその企業の実態を把握できないことも多いでしょう。

そのため相手企業を入念に調査し、どれだけの買収額を出す価値があるかやどれだけ出せば買収できるかの判断基準となるのがデューデリジェンスです。

そのため企業を買収したいなら必須の調査と言っていいでしょう。


「バリュエーション」と「デューデリジェンス」の違い

「バリュエーション」「デューデリジェンス」の違いを、分かりやすく解説します。

対象企業を客観的かつ理論的に評価し金額として数値化した理論値が「バリュエーション」です。

「デューデリジェンス」は対象企業が自社にとってどれだけの価値があるかや買収にどれだけの金額が必要になるか、いくらまでなら出すべきかなどを考えるための調査を指します。

まとめ

「バリュエーション」は企業価値の理論値であり、「デューデリジェンス」は買収にどれだけのお金がかかるかどれだけのお金を掛ける価値があるかの判断基準を定めるための調査であり、両者は根本的に違う概念と言えます。

「バリュエーション」は理論値でしかなく実際のM&Aに役立たないこともありますが、「デューデリジェンス」はM&Aを成功させたいなら必須と言えるほど重要です。

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