この記事では、「ハンチング」と「キャスケット」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ハンチング」とは?
「ハンチング」とは帽子のクラウン部分が膨らんでいる形の帽子です。
つばは前にありますが膨らんだクラウンがつばの方に傾いているため、覆われてつばがないように見えるものも少なくありません。
元々はイギリスの富裕層がハンティングをする時にズレにくい帽子として考えたものハンティングキャップと呼ばれ、それが日本にハンチング帽という呼び名で伝わりました。
元は富裕層のために作られた帽子ですが安価に作れるので庶民にも広がり、走り回ってもずれにくいことから日本では町を走り回って商売をする商人の間で流行しました。
「キャスケット」とは?
「キャスケット」とはハンチング帽の一種です。
キャスケットとハンチング帽に明確な線引はありませんが、特に頭頂部のクラウン部分が複数枚の布を接いで作られており、膨らんでいるものがキャスケットと呼ばれます。
また複数枚の布を使って作られるキャスケットのクラウンは風船のように膨らんでいる形をしているので、前方にあるつばが隠れないデザインのものが多いです。
「ハンチング」と「キャスケット」の違い
「ハンチング」と「キャスケット」の違いを、分かりやすく解説します。
頭頂部のクラウンがつば部分の方に傾いて膨らんでいる帽子が「ハンチング」で、頭頂部のクラウンが大きく膨らんでいる帽子が「キャスケット」です。
「ハンチング」のクラウンは1枚か2枚の布でできていますが、「キャスケット」は最低でも2枚、多ければ8枚ほどの布でクラウンが作られています。
まとめ
帽子の分類としては「ハンチング」を細分化したものの一つが「キャスケット」という関係です。
それぞれ帽子ごとのデザインで境界があいまいになることもありますが、帽子の頭頂部の膨らみであるクラウンが前方に傾いているデザインのものがハンチング、複数枚の布地を使って大きくクラウンを膨らませているのがキャスケットというのが基本的な違いと考えていいでしょう。